創業から8年間、障害を価値に変える広報を続けて学んだこと〜メディア戦略カンファレンスに登壇しました〜

登壇にいたるまで

ミライロの岸田奈美です。

12歳で経営者の父親を亡くして経営を志すことを決め、
16歳で病気により下半身麻痺となった母の支えになりたいと願い、
21歳でミライロ代表・垣内と出会い、創業メンバーとして加入。

今は、車いすに乗る母・岸田ひろ実と一緒に働きながら、
広報部の部長として働いている、そんな私です。

創業当時、オリンピックも障害者差別解消法も決まっていない日本で、ユニバーサルデザインという考え方は今ほど広がっていませんでした。
ビジネスとして、それも学生起業のベンチャー企業では、なかなかお話も聞いてもらえません。

そんな中で、障害を価値に変える「バリアバリュー」という私たちの強み。
高齢者や障害者への向き合い方を、介護や福祉といったイメージから一新する「ユニバーサルマナー」という考え方。

これらをとにかく一人でも多くの人に伝えたい!という一心で、叩き上げで広報という仕事を務めさせてもらっていました。

戦略と言えるほどの戦略ではなかったかもしれませんが、
垣内や副社長の民野と、毎晩頭をフル回転させ、
伝え方・見せ方を「一ミリ・一音・一色」に至るまで追求した日々の末に、
今や多くの皆さまから応援と共感をいただくことができています。

今回、その8年間で私たちが、文字通り泣きながら(笑)培ってきた
「ミライロの伝える力」を、創業の地・大阪にて、
初めてお伝えさせていただくことができました。

開催にあたり、北條公認会計士・税理士事務所様の北條明宏様、i-plug & 坂ノ途中の松田真弓様に主催と運営のご協力をいただきました。

また、日頃より弊社に心からの応援と、伝える場をくださっている、株式会社フジテレビジョン・解説委員の鈴木款様(https://www.houdoukyoku.jp/reporters/8)と一緒に登壇をさせていただきました。

総勢60名以上の広報ご担当者にお集まりいただき、とても光栄で、素敵な2時間でした。

お話したのは「ミライロの伝える力」

今回、私がお伝えしたことは下記です。

・ミライロの年間メディア掲載数の推移と分析
・ハートチェアプロジェクトのメディア露出を通して、得た信頼とご縁
・武道館で8,000人を心を掴んだプレゼンテーションの作り方
・8秒間で印象づけるフレーズ
・取材応対の再現性を保つ、取材準備&応答シート
・残り続けるから営業&広報効果の高い、アーカイブ映像
・時事問題を逆手に取る、関連ワードの検索方法
・共感を得るためには、障害を武器にしないこと
・正しいことではなく、自分ごとに置き換える発信
・テレビ東京「ガイアの夜明け」出演に活きた、取材計画書
・世論を作るモニター調査「ミライロ・リサーチ」の活用
・お客様と自社に3,000万円以上の効果を生む、鉄板プレスリリース
・ネガティブなニュースをポジティブに変える発想力
・障害のある社員一人ひとりを輝かせるA4プロフィール

フレーズからストーリーを想像する

後半は、鈴木款様とトークセッションをさせていただきました。
大阪のベンチャー企業が東京のメディアに取り上げてもらう方法、取り上げたいと思うニュースの特徴、ネタの探し方など、登壇している私もずっとメモを取っていたくなるような貴重なお話の数々でした。

鈴木様から「タイトルを聞いた時に、ストーリーが頭の中に浮かぶかどうかでニュースが決まる。その意味で、バリアバリュー(障害を価値に変える)やユニバーサルマナー(高齢者や障害者への新しい向き合い方)というすぐに記者と視聴者の心を掴む言葉を作ってきたミライロさんは、素晴らしい」とコメントをいただけた時は、嬉くて飛び上がりそうな気持ちを押さえました。

会場の皆さんからも活発なご質問をたくさんいただくことができました。

さいごに

ユニバーサルデザインやバリアバリューに興味や関心を
持ってくださる皆さまのおかげで、ありがたいことに
2017年は70件近いメディアの皆さまにご取材いただきました。

それでも思うことは、小さな信頼が、今この瞬間に繋がったということです。
まだ実績もない創業当初の私たちを信じ、バリアフリーマップ制作のお仕事をくださったお客様。
垣内の講演会に足を運び、内容を広めてくださったお客様。
さまざまな形で、応援をしてくださる皆さまに力をいただき、その期待に応えようと、私たちは力を尽くしてきました。

時にはうまくいかないこと、失敗も多くありましたが、「家族や同僚、お世話になった方々を幸せにできない人が、社会を幸せになんてできない」という、大学生時代の垣内の言葉を皆で信じ、当たり前のことを徹底することに務めました。

積み重ねてきた当たり前と、皆さまの応援と、その結果築いた小さな信頼の数々が、「ミライロの伝える力」として、形に残ったことを嬉しく思いました。

広報という仕事は奥が深く、まだまだ知らないこと、ワクワクすることがいっぱいですが、これからも、日本をユニバーサルデザイン先進国へと導くために、日々「伝え続けて」いこうと思います。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

岸田 奈美Nami Kishida

株式会社ミライロ 広報部長

12歳の時にベンチャー企業を経営する憧れの父親が心筋梗塞による突然死し、17歳の時に母親(岸田ひろ実)が過労による大動脈解離に罹り緊急手術。後遺症で下半身麻痺・車いす利用者となった母が生きやすい社会へと変えることを目標とし、株式会社ミライロに創業メンバーとして加わった。現在は広報部長を務め、数多くのメディアで経営理念である「バリアバリュー(障害を価値に変える)」を広めることに成功。