「障害者に対して、医療機関に求められる支援(合理的配慮)についての調査研究・報告書」が、厚生労働省WEBサイトで公開されました

厚生労働省 平成29年度障害者総合福祉推進事業として弊社が取り組んだ「障害者に対して医療機関に求められる支援についての調査研究・報告」の報告書ならびに事例集パンフレットが、厚生労働省WEBサイトで公開されました。

障害者が医療機関を受診するにあたって、病院から適切な配慮を受けることができなかったといった困りごとが多く寄せられています。例えば、聴覚障害者との意思疎通ができずスムーズな受診や検査ができない、ほじょ犬を同伴しての入院を断られた、などです。

病院側にとっても、さまざまな事情や体制により対応が難しいケースも存在し、障害者と病院の相互認識の必要性があると考えたことから、平成29年8月より有識者を交えた検討委員会を立ち上げ、本調査(下記)を開始しました。

(1)医療機関73施設へのアンケート調査
(2)障害者380名へのアンケート調査
(3)蒲郡市民病院、広島赤十字・原爆病院へのヒアリング調査
(4)合理的配慮の事例収集

障害者から寄せられた配慮の事例には「医師が診察時に、口の動きを読み取りやすいようにマスクを外してくれた(聴覚障害者)」「受付では事務員がカウンターから外に出て、自分と目線を合わせて、書類の記載や受け渡しを行ってくれた(肢体不自由者)」などがありました。

障害者の申し出や工夫により、病院側と調整して解決しているケースも見受けられました。障害者がどのような配慮を必要としているかを病院側が知り、一方で病院がどのような配慮を提供できるのかを障害者側が知るという相互の歩み寄りが、合理的配慮の実践に繋がると考えます。

調査研究・報告書:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000331882.pdf
合理的配慮の事例集:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000307891.pdf

推進事業一覧:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194160.html
※すべて厚生労働省WEBサイト内