当事者向け特集 一般の方向け
2022年04月18日

「描いたすべてを肯定すれば、自分が見えてくる」ミライロ・ドリームキャンペーン

藤巻 栞

前編記事はこちら

写真 やまださんの描いた猫の絵

「絵を描こう!」と思ったきっかけはあったのですか?

文章で気持ちを整理する作業をブログで発信していたときに知り合いから「精神的に落ち着かないときに自分は文章では表現できないから、Yamadaさんが言語化できるのがとてもすてきだと思った」と言ってもらったんです。

そこから、言葉以外で自分の状況を整理したり、把握したりするためのツールって何かないかなと思ったときに、絵を描くことを自分でやり始めたらとても良かったのがきっかけです。

“絵を描くことは、自分を知るためにとてもよいツール”だということを、どんな人に伝えたいですか?

すべての人に伝えたいです。
悩みの無い人でもいいと思います。もしかしたら、自分の中の気づいていなかった部分が見えてくるかもしれません。
また、すごく悩んでいるけど、悩みの種が何なのか人に説明できない苦しさを抱えている人がいたとしたら、絵に自分を映してみることで、自分を客観視できると思うので、ツールとして持っているといいんじゃないかなと思います。

私も自分を把握するためのツールとして取り入れるようになったころから、出てきたものが想像と違っても否定せず、下手だと思わずに、自分の思うように線を引いてみようと思えるようになりました。

絵を描くということは、
「あ、自分は今こう思っているんだな、こう感じているんだな」というのを把握するための作業なので、下手だと思わないことがとても大事だと思います。
また、そのほうが楽しくできると思います。

対談:絵を描くことの本質を探る

当日は、美術大学出身のミライロスタッフ2名との対談も行いました。
アートとのつながりから、絵を描くことの本質を探ります。

【参加スタッフ】

平山
美術大学出身

伊原
美術大学出身、絵画教室の講師経験もあり

“使いたい色”から自分を知る

藤巻:
今回キャンペーンに参加して、普段より色数や画材が増えたと思いますが、いつもとの違いを感じることはありますか?

写真 やまださんが色ペンを持つ様子

Yamadaさん:
今まで、青とかの寒色系が好きで、それを使って描いていたんです。今回のキャンペーンでたくさんの色を目の前にして、自分が手に取った色が黄色や赤色だったりして、この色を使いたかったのだなと分かって自分でも驚きました!

あと、水筆を使って、銀とか金を使ったのがすごく楽しくて。子どもの頃、金とか銀とかを使うのってなかなかもったいなくて使えなかったのですが、それが自由に使えて、自分の絵がキラキラしているのが嬉しかったです。自分の絵をキラキラさせることができるんだ、とテンションが上がりました。そういう意味で、いろんな色、いろんな画材に触れられてよかったです。

平山:
私も、金とか銀とかって、数が少ないから使うのはもったいないなって思っていました。折り紙なんかだと、金銀は数枚しか入っていないですし。

伊原:
私はキラキラしたものが大好きなので、よく使います。でも、私も金とか銀は画材でも少ないので、すごく大事に使っていました。キラキラしたものって、人によって見え方が違うかなと思って、捉え方も素敵に変わっていくものだなと思いますね。

みんながみんな、同じ色に見えているわけではない

平山:
寒色系や金銀など、それぞれの色から感じることって、違いますよね!例えば虹も、各国で使う色が違うんですよ。これを知ったとき、1つのものでも見え方は人によって違うのだと知りました。今回のドリームキャンペーンも同じような見方ができるかなと思っています。自分の色で表現できるという点が「思っていることを形にできる」という、絵のいいところなのかなと思いました。 

Yamadaさん:
みんながみんな、同じ色に見えているわけではないですよね。いろんな人がいて、それが絵を描くことで表に出てくるのって面白いですね!あ、それをその色で塗るんだ、というのが分かると、絵を描くことがひとつのコミュニケーションツールにもなりますよね。

藤巻:
なるほど、確かにその考え方は素敵ですね!絵を通したコミュニケーション…たくさんの気づきがありそうです。

平山:
使った色に対して自分がどんなふうに感じたかという印象からも、自分を客観的に見ることができそうですね!

伊原:
ピカソの青の時代でも、青を使うことで暗い気持ちを表現していたそうですが、西洋画の歴史から見ると、青は希望の光という捉え方もあるそうです。色に対するさまざまな解釈を知っていくとすごく面白いですよね。

表現の幅が広がるきっかけに

最後に、キャンペーンに参加していかがでしたか?

今回キャンペーンに参加して、絵を描くことがより身近になりました。また「絵を描こう!」というアクションも取りやすくなりました!

大人になると、自分を表現する手段って一本化してきてしまうと思うんです。今回のキャンペーンは表現の幅を広げるきっかけになりました。

写真 やまださんが絵を描く様子

おわりに

ひとつの物事を多方面から見て、価値を見つけ、それを多くの人に伝えることができるYamada Kanaeさんの今後の作品がとても楽しみですね!

ミライロ・リサーチは、WEBアンケートやインタビュー調査を通じて、障害のある視点や経験を企業や社会へ届ける仕組みです。

みなさんの伝えたいことを、届けてみませんか?

モニター登録はこちら