2021年12月3日、16日に株式会社ゼンリンデータコムと合同でアイデアソンを開催しました。
ゼンリンデータコムは、ゼンリンの子会社で、2021年にミライロは資本業務提携を行っています。障害のある当事者の視点からインフラやソリューションを提供するミライロの強みと、詳細な地図データや豊富な位置情報を強みとしているゼンリンデータコム、今回のアイデアソンでは両社の強みを活かした事業化アイデアの創出を目指すと共に、社員間の交流機会を創出し、スキルアップを図るために企画しました。
両社で参加希望者を募り、ゼンリンデータコムから18名、ミライロからは12名の参加者が集まりました。
アイディアソンの概要
12月3日にday1、16日にday2と2日に分けて開催しました。day1では主にチームごとに議論、day2では各チームのアイデアの発表を行いました。
テーマは【障害者やその周りの人たちが不満、不便、不自由を感じずに生活するためのアイデア】です。
チーム編成はゼンリンデータコムとミライロ社員で混合、全6チームに分かれました。
参加者の拠点が東京・大阪・福岡と散っていたこともあり、5チームはオンライン、1チームはゼンリンデータコムのオフィスで参加しました。
▲オフィスチームの様子
▲オンラインチームの様子
Day1 グループ分け、ディスカッション
day1では各チーム「初めまして」からのスタートです。
オンラインのチームはコミュニケーションが取りにくかったかもしれませんが、それぞれ事前に考えてきたアイデアを話し合ううちに緊張感が減っていったように思います。
異なる事業を行う二つの会社の社員が集まるだけでも話し合いの勝手が違っている様子でしたが、さらに今回は営業職、技術職、バックオフィスなど様々な業務を担当するメンバーが参加したため、多様な視点が入ったディスカッションとなりました。
「不」(課題)の特定からターゲット選定、課題の解決手法や収益をどう得るかまで考え、話し足りなかったチームは別途時間を設け、準備を進めていました。
▲Googleスライドを使用してグループワークを行う様子
Day2 プレゼンテーション
day2では、各チーム7分でプレゼンテーションを行いました。
障害のある方の鉄道乗降車をスムーズにするサービス、宿泊施設のバリアフリールームを見つけやすくするサービス、災害時に障害のある方の避難ルートや避難所情報を提供するサービスなど、両社の得意分野を活かしたアイデアが発表されました。
▲プレゼンテーションの様子
質疑応答も白熱し、予定よりも大幅に尺が押してしまいました・・・!(嬉しい誤算です。)
審査は以下を基準として行い、もっとも点数が高かったチームが優勝です。
- 提案者の熱意
- 課題(不)の大きさ
- 提供価値の大きさ
- 収益モデルの妥当性
- アイディアの新規性
審査の結果、今回優勝したのはバーチャルペットを提案したチームです!
「災害時のみ使うアプリや機能では非常時に使いこなせないのではないか?」という仮説から、日頃からペットとして一緒にいることで経路情報を取得するサービスを考えていました。実用的でありながら、ご高齢の方や、一人暮らしかつテレワークの方の話し相手になることでアニマルセラピーのような効果も生み出します。
▲優勝したチームのプレゼンテーションの様子
参加者の声
- ゼンリンデータコム様と一緒に新規事業を考えることで、ミライロにいるだけでは中々思いつかない視点を学ぶことが出来ました。
- 社内社外ともに関わる機会がないメンバーとコミュニケーションが取れてよかったです。また、会社の事業を調べて考える機会となったので今後の仕事にも役に立ちそうです。
- 他社のメンバーと意見を交換しながら、プランを具体化させていく過程は経験したことのないもので、楽しかった。アイデアソンに参加するにあたり、期待していたものは得られたと思う。
- ゼンリンデータコムの皆さんのリサーチする能力とビジュアルに落とし込む能力がとても高いと感じました。
- いきなりアイデアを膨らますワークの前にチームビルディングがあってもよかった。
- チーム分けからプレゼンまでもう少し時間が欲しかった。
まとめ
日頃できない他社の方との交流、創発的コミュニケーションを通しミライロメンバーは刺激を受けたようです。参加者だけではなく、運営として関わったメンバーの成長にも繋がりました。
今回出たアイディアは事業の種として両社で事業化を検討します。
ゼンリンデータコムの皆さま、貴重な機会をありがとうございました!