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日本通運、「誰にもやさしい倉庫(NX Universal Harmonious Work Warehouse)」プロジェクトにパートナーとして参画いたしました

作成者: ミライロ|2024.08.28(水)

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社である日本通運株式会社(社長:竹添進二郎 以下、日本通運)は、「誰にもやさしい倉庫(NX Universal Harmonious Work Warehouse)」プロジェクト(以下、本プロジェクト)を開始しました。株式会社ミライロ(以下、ミライロ)は、日本通運とパートナーシップを締結し、本プロジェクトに参画させていただきました。

背景・目的

少子高齢化による人口減少に加え、2024 年のトラックドライバーに対する時間外労働規制の強化により、物流業界ではトラックドライバーや倉庫内スタッフなどの将来的な労働力不足が予想されています。このような状況下、先端技術導入による生産性の向上と人財の確保が大きな課題となっています。 

NXグループは、物流業界を取り巻く時代や環境の変化に対応するため、就労者の作業負荷を軽減する先進的なロジスティックスロボットや作業補助機器の導入を推進し、職場環境の整備に取り組んでいます。この取り組みにより、すべての就労者の生産性の確保とともに、これまでアプローチできていなかった労働市場の拡大を図り、労働力確保と持続可能な社会の実現を目指します。

 

取り組み概要

日本通運は、先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器の導入と職場環境の整備を通じて、これまで倉庫で働くことが困難だった人々の障壁を取り除くことを目指す「誰にもやさしい倉庫 (NX Universal Harmonious Work Warehouse )」プロジェクトを開始しました。
この度、プロジェクトの第一段階として、歩行が困難な方が電動車いすを使用して自立的に行動・作業できる倉庫を実現するため、WHILL株式会社の近距離モビリティを導入しました。さらに、電動車いすとAGV(自動誘導車)、AMR(自律移動ロボット)などの無人搬送機を連携させることで、歩行困難者もピッキング作業などの倉庫内作業を可能としました。

また、ミライロは、デジタル障害者手帳「ミライロID」を活用して、障害がある当事者約600名を対象に就労に関する意識の調査と職場の環境に関するモニター調査を実施いたしました。アンケートに回答いただいた方の中には、既に倉庫で働いたことがある方は18%程度おり、環境さえ整っていたら働きたいと思っている方が54%と半数近くいました。その中で、どういった条件やサポート体制があれば、働けるかなど質問をさせていただき、当事者の声や視点を本プロジェクトに活かしております。

加えて、日本通運の従業員が多様な仲間と向き合うためのマインドとアクションを体系的に学ぶことを目的に、ユニバーサルマナー検定*の受講を拡げ、適切なサポートができる人材を増やしていくことを推進しています。

本プロジェクトは、本取り組みの複数拠点への展開を進めるとともに、さらなる多様性に対応できる「誰にもやさしい倉庫」を構築します。将来的にノウハウのソリューションサービス化を目指してまいります。

(*)現在、ユニバーサルマナー検定2級22名、3級66名取得済(一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会認定)

代表のコメント

 
【株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉】
日本国内の障害者は約1,165万人で全人口の9.2%です。そのうち、約64万人と言われています。昨今、多くの企業ではDE&Iの推進に力を入れており、障害者が働く場所も増えています。しかし、倉庫などでの業務はさまざまな制限があり、働きたくても働けないという現状がありました。どの企業でも人手不足が課題となっている中、今回のプロジェクトを皮切りに、多様な方の就労における選択肢が増える、そのような取り組みを日本通運様とご一緒したく思います。

 

お問い合わせ

 株式会社ミライロ 経営企画部 広報担当 MAIL:press@mirairo.co.jp