お知らせ | ミライロ

吹田市の職員を対象に「手話研修」を実施しました

作成者: ミライロ・コネクト|2026.03.27(金)

株式会社ミライロ(以下、「ミライロ」)は、コミュニケーションサポート事業の一貫として、大阪府吹田市の職員を対象とした手話研修(以下、「本研修」)をオンラインにて実施しました。本研修は、障害者差別解消法における合理的配慮の提供や、手話を含む情報保障への理解を深めるとともに、聴覚障害のある市民への対応力向上を目的としています。ろう者の講師と、ユニバーサルマナーに精通した聴者が講師を務めました。

取り組み内容

本研修の実施には、吹田市で令和5年12月に施行された「吹田市手話言語の普及及び障害者の意思疎通手段の利用を促進する条例」が背景にあります。つまり、吹田市職員が行政サービスにおける合理的配慮の実践力をますます高めることの必要性がありました。特に、施行した条例への理解をより一層深め、聴覚障害者に対する窓口・災害時対応など、実務に即した手話によるコミュニケーション力を向上させるため、実用的なフレーズや場面について事前にヒアリングを行った上でカリキュラムを作成したいという要望から、ミライロへ依頼いただきました。

講座の内容は主に以下の通りです。

・障害者差別解消法と合理的配慮の提供についての理解
聴覚障害に限らず、障害者に関する理論や、当事者が求めるサポートとは何かを理解し、対応の基本的な考え方を学びます。

・基本的な手話表現と実務で使えるフレーズの習得
実際に災害が起きた時に活用できる手話や、日頃から注意すべき表情の使い方など、簡単な会話表現を重点的に取り上げます。

・チャットを活用したワークショップ/実践
オンライン開催では、チャットを通じて、災害時にできる聴覚障害者への対応を考えます。また、ろう講師との実際のやりとりから、参加者は短いフレーズでも工夫することで十分伝わることを体感し、相手に伝える楽しさを実感します。

講座全体を通して、単に手話を覚えるだけでなく、すぐにでも活用できるスキルを身につけることを目的とした、実践的なプログラムとなりました。

参加者コメント

聴覚に障害のある職員の方も含め、計19名の職員の皆さまにご参加いただきました。手話に触れた経験のある方も多く、実技体験が始まると、参加者同士で確認し合いながら積極的に取り組まれる様子が見られました。当日は、ミライロの手話通訳者が参加者および講師双方の通訳を担当し、円滑なコミュニケーションが行われるよう情報保障を行いました。積極的な発言やご質問も多く、終始和やかな雰囲気の中で進行しました。ワークショップでは、災害時に聴覚障害者が課題として感じやすいことについて参加者同士で考えるワークを行いました。あわせて、会話形式による手話学習のワークも実施し、実際のやりとりを通して理解を深めていただきました。

講師紹介

馬場博史(ろう講師)

1976年生まれ。生まれつき耳が聞こえず、第一言語が日本手話のろう者。
当たり前のように手話を使っていたが、ある日「手話言語学」の勉強会に参加し日本手話の深さを実感した。
現在は関西学院大学人間福祉学部の日本手話非常勤講師や、関西日本手話研究会メンバー、『日本手話で学ぶ 手話言語学の基礎』(松岡和美著)にて第1章と第7章の手話解説担当、俳優としても活動するなど、活躍は多岐にわたる。




まとめコメント

今回の取り組みのように、聴覚障害者への対応のために手話講座のご相談をいただく機会が増えています。その背景には、全国各地に広がる手話言語条例の制定があり、自治体や企業から手話の学習をしたいというご要望が強くなっているように感じます。ミライロの提供する研修は、法的な背景(障害者差別解消法や手話言語条例)への理解を深めるだけではなく、現場で活かせる手話の習得までをパッケージ化しています。さらに、単なるスキルの習得に留まらず、組織の「ダイバーシティ」を深く捉え直す貴重な機会として多くの事業者に導入いただいております。ミライロでは、引き続き、さまざまな場面において手話でコミュニケーションがとれる社会を目指します。

お問い合わせ先

・ミライロ・コネクト事業 
メール:connect@mirairo.co.jp