Diversity&Inclusionに関する情報発信と交流の拠点「ミライロハウス」がオープンします!

障害のある当事者の視点を活かし、ユニバーサルデザインのコンサルティングをおこなう株式会社ミライロ(大阪府大阪市/代表取締役社長:垣内俊哉)は、7月1日(水)に丸井錦糸町店にて、日本初のDiversity&Inclusionに関する情報発信と交流の拠点をオープンいたします。

ミライロハウスの店舗CG

ミライロハウスとは  

「ミライロハウス TOKYO」は、Diversity&Inclusionに関する情報発信と交流の拠点となり、多くの方々のライフスタイルをアップデートする“きっかけ” となる場所を目指しています。

国や企業は、Diversity&Inclusion社会の実現に向け、さまざまな取り組みを進めていますが、新たに開発された製品や学びの講座は、必要とする方まで届いてないという現状があります。また、テクノロジーの発達は新たな機会を創出している一方で、人と人の交流でしか生まれないアイデアや気づきもあります。

「誰もが、自らの色を描ける。」「自らの路(みち)を歩める。」そんな未来を実現したいと考えているミライロだからこそ、人と情報が集まり、新たな価値が溢れ出す場を作りました。

ミライロハウスのHP:http://www.mirairo.co.jp/mirairo-house/open

ミライロハウスでできること

【イラスト】車いすを体験している様子① ふれる~製品・サービスの体験やレンタル~

先進的なITデバイスや、生活を豊かにする製品・サービスの体験ができます。一部の機器はレンタルも行っているため、購入前に試しに使ってみたかった方、高価で買えないと思っていた方も、手軽に製品の価値を体感いただけます。
【例】車いすの走行アシスト器具や情報保障機器の体験など



【イラスト】一つのテーブルで話し合う様子② つながる~交流会、相談会、イベント~

多様な人たちがそれぞれの価値観を共有し、交流する会もあれば、同じ悩みをもった人たちが集まり、相談する会もあります。新たな気付きや自分の視点を変える誰かとの出会いの場となるコミュニティを創出します。
【例】著名人によるトークセッションやコミュニティごとの交流会など



【イラスト】セミナーを受ける様子③ 学ぶ~各種セミナー、講座、研修~

大人から子どもまで、多様な視点を身につけられるセミナーを毎月開催します。また、様々な分野の講師によるキャリア形成やスキル向上のための講座を行い、就職やキャリアアップにも貢献します。
【例】「ユニバーサルマナー検定」や「手話講座」の開催など

 

【イラスト】ブロックで何かを作る様子

④ 創る~ワークショップ、座談会~

みんなにとって使いやすい製品やサービスを生み出します。障害のある当事者をはじめ、企業の開発担当者やエンジニア、コンサルタントなど、多様な人々が議論し、新たな価値を共創することを目指します。
【例】ユニバーサルデザイン製品を生み出す座談会など

 

障害のある当事者の「ふれる」「つながる」「学ぶ」「創る」に関する現状

障害のある方183名に「ふれる」「つながる」「学ぶ」「創る」に関する満足度を聴取したところ、不満を感じている人は全体の約7割以上という結果がでました。「つながる・創る」については、9割以上の方が不満を抱えています。

調査結果の円グラフ(どちらともいえない、あまり満足していない、満足していないと回答した割合:ふれる 79%、つながる・創る 92%、学ぶ 69%)

不満だと回答した理由は、いずれも主に「機会がない・少ない」ことや「学ぶ場所に行けない(バリアフリーではないを含む)」などが挙がりました。

ミライロハウスでは、こうした当事者のニーズに沿ったコンテンツを提供すると同時に、今後も定期的に当事者の声を聞くことで、常に多様な方が求める場・機会を創っていくことを目指します。

※2020年5月実施「ミライロ・リサーチ 自主調査」より

企業のミライロハウスへの期待

◆製品体験やレンタルサービスにより、需要の掘り起こしへの期待
これまでも製品のレンタルは行っていたものの、人手不足や本社までのアクセスの問題で、自社だけでのサービス提供に課題がありました。錦糸町駅前という立地は、車いすユーザーの方にとってもアクセスしやすい場所で、さらに厳選された製品の体験やレンタルをしていただける事で、自社製品の魅力向上や販売促進に繋がることに期待をしています。
(【車いすメーカー】ペルモビール株式会社 エリアセールスマネージャー 伊藤様)


◆障害当事者の生の声から、新しい商品の開発を目指して
弊社では、靴下に妥協してきたお客様や関心のなかった方々へ満足していただける商品やサービスをお届けする使命を果たすため、ミライロハウスで多くの方と接点がとれることを望んでいます。ミライロハウスを訪れるお客様からの生の声(お悩みや要望)を形にしていくことで、今までになかった、新しい当たり前を創出できたらと考えております。いつでも、ユニバーサルな、コミュニティであり続けて欲しいと願っております。
(【靴下メーカー】株式会社ナイガイ 技術開発部 森様)


参画いただく企業

メーカーやアパレルなどさまざまな業種の企業に参画いただいています。
詳細は、7月に公開予定のホームページにてご確認ください。

また、展示されているサービスや製品の説明は、エクスポート・ジャパン株式会社のAccessible Code※の技術を活用し、視覚障害者や外国人の方にもご理解いただけるようにしています。

※Accessible Code(アクセシブルコード)
視覚障害のある方、文盲の方、日本語を読むことが出来ない外国人が、スマートフォンで読み取って、外国語や音声で情報を取得できるように作られた2次元バーコードです。
詳細:https://www.export-japan.co.jp/solution/accessible-code/

新型コロナウイルスへの対策について

ミライロハウスでは、マスク着用や消毒など、新型コロナウイルス感染症への対策を行います。
また、オンラインでのセミナーを実施するなど、遠隔でもミライロハウスを楽しんでいただけるような取り組みを進めていく予定です。
ミライロの感染対策はこちら:https://www.mirairo.co.jp/information/post-20200617

本プレスリリースに関するお問い合わせ

株式会社ミライロ 広報部 神保 【Mail】press@mirairo.co.jp
※新型コロナウイルスの影響を受け、在宅勤務中のため、まずは一度メールでご連絡ください。こちらから折り返しさせていただきます。


【参考資料】株式会社丸井とのこれまでの取り組み

今回、ミライロハウスをオープンさせるのは株式会社丸井が運営する錦糸町店です。
ミライロと丸井は、これまでにさまざまな取り組みを行ってきましたので、その実績の一部をご紹介します。

◇ユニバーサルマナー検定の実施

ミライロが運営を行う、高齢者や障害者への向き合い方を学ぶ「ユニバーサルマナー検定」を、丸井では2016年から導入しています。これまで多くの方が受講し、日ごろの接客や店舗運営にも活かしています。2017年にはユニバーサルマナーアワードの「インパクト部門」を受賞しています。
詳細:http://award.universal-manners.jp/company/maruigroup

◇製品のユニバーサルデザイン監修

マルイのオリジナルブランド“ru”のラクチンきれいパンツの製品監修に、ミライロの車いすユーザーの講師・岸田ひろ実が参加し、レディースパンツの履き心地に悩んでいた、当事者の視点を取り入れることができました。
詳細: https://www.mirairo.co.jp/blog/post-13005

丸井パンツについて話している様子丸井パンツについて話す岸田

 

 

 

 


◇施設・接客のユニバーサルデザイン監修

「博多マルイ」のオープンに向けて、障害のある方や多様な方にとって利用しやすい、施設や接客が整っているか、障害のある当事者も参画して、監修を行いました。
その他、多数の事業で連携しています。
詳細:https://www.mirairo.co.jp/works/interview/post-10360