客室改修と事前の情報発信で、誰もが安心して利用できる宿泊施設へ

株式会社ロイヤルホテル

画像 リーガロイヤルホテル大阪の外観

 

株式会社ロイヤルホテル

旗艦となるリーガロイヤルホテル(大阪)を中心に、国内11ホテルを展開。1935年創業以来、国内外のVIPをはじめ、数多くのお客様をお迎えするホテルとして感動と満足を追求し、おもてなししています。

 

取り組み内

ホテル客室の図面監修とHPでの情報発信を実施


画像 ホテル客室とホームページでの部屋紹介の様子

情報発信詳細リンク:

リーガロイヤルホテル(大阪)

リーガロイヤルホテル東京

リーガロイヤルホテル広島

リーガロイヤルホテル小倉

リーガグラン京都

バリアフリールームをより利用していただきやすいお部屋にするために、お客様にとって必要な設備をどのように設置するかが課題でした。図面の段階から、障害のある当事者視点で問題を把握することにより、具体的な改修箇所の検討を行うことができました。また、環境面を改修するだけでなく、HPでお部屋の仕様を公開し事前に情報をお知らせすることで、安心して利用いただけるようになりました。

ポイント①

障害当事者視点を活かしたホテル客室の改修

 

バリアフリールームについて、障害のある当事者視点での図面監修を行いました。より多様な方が安全に快適な時間を過ごせるような工夫として、例えば車いすの方などが来訪者を確認できるよう扉に2箇所のドアスコープ(下記写真、黄色の丸で囲んでいる部分)を設けたり、浴室を安全に利用できるように水回りに手すりを増設したりしています。

画像 バリアフリー化されたドアスコープと浴室の様子

 

ポイント② 

客室・館内の詳細情報を掲載した情報発信ページを作成

 

障害のある当事者は、事前に情報を収集して自身が施設を利用できるかどうかを判断することがあります。その際、掲載情報の不足により「必要な情報が見つけられない」といった課題がありました。一方で多様な方に合わせて膨大な文字情報を掲載していることで、「情報が伝わりにくい」という課題もありました。そこで今回、車いすでご宿泊のお客様向けの情報ページを新たに作成し、客室・館内の情報をイラスト形式の断面図と平面図で分かりやすく掲載しました。ホテルの雰囲気を崩さず「利用しやすさ(利用できるかどうか)を「わかりやすく」発信することが可能になりました。

画像 情報発信ページでのバリアフリー情報の様子

 

担当者の声

ロイヤルホテル ご担当者

ミライロとの出会いで障害当事者の方々が旅行などでホテルを利用する際に事前にどのような情報を求めているのか知るきっかけとなりました。バリアフリーに対応できていない施設・お部屋の状況だとしても、入口の幅やベッドの高さなどの情報をホームページで告知し、障害当事者の方々がご自身で泊まれるホテルなのか確認しやすくするだけでも一助となるのだと学ぶことができました。持続可能な開発目標(SDGs)を掲げているリーディングホテルとして、これからもこのような活動には意識を持って取り組んでいきたいと思います。


ミライロ ビジネスソリューション部 コンサルティングチーム

今回の取り組みでは、客室の図面監修・情報発信の2つを段階的に行いました。環境面での監修と情報発信の2つを行うことで、障害のある当事者を含むすべての方が安心して利用できる宿泊施設づくりへのご協力ができたと思います。今回作成したHPを通して、障害のある当事者目線で監修したバリアフリールームを多くの方がご利用していただけると嬉しいです。


 

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