バリアバリューな人 紹介

interview
interview
strengths
ビジネスソリューション部コンサルティングチームのディレクターとして、モニター調査・インタビュー調査を行っています。ミライロ・リサーチに登録いただいている障害のある方(モニター)と現地を訪れたり、実際の商品を手に取ったり、商品のWEBサイトを見ながら、「ここに不安を感じる」「こうなれば、便利、安心」ということを聞き出します。リアルな意見や感想をその場で聞けるので、非常に勉強になります。その声をクライアント企業の意思決定者に届けることで、空間づくりや商品開発に変化を生み出すキッカケになる、そんな時にやりがいを感じています。
また、コンサルティングチームの業務に加え、入社当初に所属していたユニバーサルマナーチームの業務も引き続きしています。自治体でユニバーサルマナー研修を提供する仕事です。住民の方はもちろん、職員に向けた研修もあり、自治体まるごとユニバーサルデザインの意識醸成をする一助を担っています。
一緒に働いている人、クライアント、そして、その仕事を通して影響を受けるかもしれない人々が、辛く嫌な思いをするのではなく、嬉しい楽しいと思ってもらえる、そんな感情になっていただけるような仕事をしたいと思っています。
前職の街づくりの仕事では、例えば、「〇〇町の山田さんに喜んでもらうには?」など、地元の方、一人ひとりと向き合いながら、笑顔になってもらえるようにと考えていました。今も、モニター調査などで、障害のある方とお会いします。仕事を通して、みなさんの喜ばれるポイントや笑顔になる瞬間を見つけることができるので、この笑顔をもっと生み出せるような仕事をしたいという気持ちを大切にしています。
以前は街づくりなど地域開発の仕事をしていました。地域の人々と地域の未来を想いながら街をつくる仕事です。そんな時、母が病気で突然失明しました。見えない世界を母と模索している中で、改めて、この世界は見える人を前提に作られていることを体感しました。車いすユーザー目線での不便さは比較的身近な感覚としてありましたが、視覚に頼れない世界は未知の世界でした。歩道を歩く、誰かとすれ違う、電車に乗る、お店に入る、料理を選ぶ、食べる、飲む、トイレを利用する...なんでもない動作が、母にとっても側にいる私にとっても、心から安心して行えるものではなく、障壁だらけの恐ろしい感覚の連続でした。同時に、私は、知らず知らずのうちに障壁を造っていた側だったのかもしれないと気づきました。
見えない世界も、聞こえない世界も知らずに、街の未来を創る仕事をしていたという事実に、恥ずかしく、そして恐ろしくなりました。これからは、障壁があれば無くす、そして、そもそも障壁のない世界をつくる仕事に関わりたいと強く思いました。そこでユニバーサルデザインやインクルーシブデザインに出会い、ミライロを見つけました。行政でもなく、民間企業が、経済活動として障壁のない世界を生み出しているミライロの活動は衝撃でした。そして、ぜひとも一員として携わりたいと思いました。
第一に、ユニバーサルデザインを多様な観点からインフラとして世界に広めていく活動を事業として展開しているところです。経済を動かし、引っ張る。その一員であることが最高にシビれる魅力です。
第二に、社長、従業員、それぞれがストーリーを持っているところ。面白いし、熱いし、優しい。十人十色の熱い想いがミライロを動かしているといっても過言ではありません。最初に所属したユニバーサルマナーチームも情熱が煮えたぎっていました。「本当にこれは受講者さんのためになるのか?」ということに真摯にぶち当たる。各々のストーリーから出てくる情熱が、仕事に活かされています。ありのままを受け入れてくれる土壌があります。悲しいこと辛いことを経験されているからこその優しさも感じています。
あと第三に、環境面では、労働時間(フレックスタイム制)や場所(リモートワーク)など、それぞれのやり方に合わせて柔軟に働けるところが良いなと思います。
ユニバーサルデザインの観点で、すべての人が安心して自分らしく暮らせる街とはどのようなものかを考え、実際に形づくる人になりたいです。インテリアデザインや建築も勉強しているので、政策や制度での街づくりだけではなく、物理的な街づくりや空間づくりを手がけていきたいと思っています。また、グローバル展開にも関わりたいです。。世界各国それぞれ違う部分もありますが、共通点もあるので、ミライロが貢献できることがたくさんあると思っています。
突然失明し、絶望感を感じながらも新しい世界と人々に出会い自分らしく生きようとする母、もう生きていることが辛すぎて消えたいと鬱で苦しむ弟、車いすユーザーの義母や大病を患う義父など、大切な家族と向き合い支えあい、共に生きてゆく過程で、私は、社会のバリアを感じつつも自分たちらしい生き方を模索することを絶対に諦めません。
もしかすると、本当はバリアだと感じていないのかもしれません。バリアは新しい出会いをくれたり、生きていく新しい希望を見出させてくれたりもします。目の前にいる大切な人が困っていて、その人の笑顔が見たいから、何かできないか考えて試してみる。困難から希望を見出すことが、私のバリアバリューです。
ミライロは、自分のやりたいことを応援してくれる会社です。社長や上司との距離がとても近く、やりたいことをしっかり発言すると、「いいね!」「やってみよう!」と言ってもらえる。それって本当に素晴らしいことだと思います。