国立研究開発法人科学技術振興機構が主催する2023年度「STI for SDGs」アワードの優秀賞を受賞しました

国立研究開発法人科学技術振興機構が主催する2023年度「STI for SDGs」アワードのロゴとミライロロゴ

株式会社ミライロ(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:垣内俊哉)は国立研究開発法人科学技術振興機構が主催する2023年度「STI for SDGs」アワードの優秀賞を受賞しましたことをお知らせいたします。

「STI for SDGs」アワードとは

「STI for SDGs」アワードは、科学技術イノベーション(Science,Technology a nd Innovation:STI)を用いて社会課題を解決する優れた取組を表彰する制度です。国内における優れた取り組みを見出して表彰することで、当該取り組みのさらなる発展や同様の社会課題を抱える国内外の他地域への水平展開を進めることを通じて、SDGsの達成に貢献することを目的としています。 

取組み概要

現在、国内には何らかの障害がある人が約1,160万人います。多くの場合、本人が取得している障害者手帳を提示することで、電車やバスなどの交通機関や、各種施設の利用時に割引きが受けられますが、一方で、その利用においては、手帳の紛失による個人情報の漏洩リスクや心理的な負担など、課題も多くあります。

 また、手帳の発行主体は自治体であり、その形式は全国で統一されておらず、現時点でも280種類以上の異なる形式の手帳が存在します。このため、割引サービスの提供事業者にとっては、確認作業に時間がかかるといった課題があります。本取り組みでは、これらの課題を解決するため、障害者手帳をデジタル化した“ミライロID”の仕組みを2019年に構築しました。 

 紙の手帳をデジタル化したことで、スムーズな提示が可能で、且つ更新が容易になる等、利用者側の利便性も上がりますが、サービス提供事業者にとっても確認負担の軽減などのメリットがあります。2020年にマイナポータルとの連携が実現したことで普及が進み、3,800以上の事業者がミライロIDを導入しています。

 また、ミライロIDの初回の登録時には、ユーザーから送られてきた手帳の写真画像をAIと目視で確認する作業が必要となりますが、その作業工程には障害のある当事者も関わっており、仕組みの中で障害者雇用のあり方も体現しています。今後はさらなる普及を進め、誰もが明るく暮らせる社会の実現を目指しています。

ミライロIDウェブサイト:https://mirairo-id.jp/

受賞理由

本取り組みは、これまで紙ベースであった障害者に関する情報のデジタル化という、類を見ない活動である。単純な情報のデジタル化だけでなく、システムの設計や改修などに障害の当事者が関わることで、より使いやすいサービスを実現している。マイナポータルとの連携、適用範囲を交通機関から始めて徐々に広げていく戦略等、障害者雇用企業や特別支援校などのステークホルダーをしっかり押さえながら、障害者手帳のユニバーサル化の実現に向けて様々な工夫を行っている点を高く評価した。SDGs目標10をはじめ、4、8、9、11への貢献も期待でき、かつ他の目標達成を著しく損なうことのない活動として、選考委員会において優秀賞にふさわしいと判断された。

■ 国立研究開発法人科学技術振興機構のプレスリリース
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1649/index.html

プレスリリースに関するお問い合わせ

株式会社ミライロ 経営企画部 広報担当
【MAIL】press@mirairo.co.jp