誰もが安心して観光を楽しめるよう、観光バリアフリーマップを作成
一般社団法人ホストタウンアピール実行委員会 主幹会員 株式会社八芳園
◆一般社団法人ホストタウンアピール実行委員会 主幹会員 株式会社八芳園 東京2020大会出場のパラリンピック出場選手との交流などを通じ、「ユニバーサルデザインのまちづくり」を継続的・加速的に取り組む、共生社会ホストタウンという制度があります。ホストタウンアピール実行委員会では、共生社会ホストタウンのアピールプロジェクトの実施などを行っています。株式会社八芳園は、ホストタウンアピール実行委員会の主幹会員として、日本全国の自治体のホストタウン活動を支援しています。 |
取り組み内容鹿児島県奄美大島龍郷町の
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鹿児島県奄美大島龍郷町は、共生社会ホストタウンに登録されています。2020年1月には、台湾のパラリンピック卓球選手やコーチが龍郷町を訪問し、パラスポーツの体験会や、町民との交流を行いました。今回、東京2020大会終了後もユニバーサルデザインのまちづくり、心のバリアフリーへの推進事業をレガシーとして残し、誰もが龍郷町での観光を楽しめるように観光バリアフリーマップを作成しました。
ポイント① 町内の多目的トイレ¹の位置情報を掲載 |
*¹ 依頼主と協議のうえ、認知度が高いという理由からこの表現を用いています。
町内の観光施設では、訪問する場所によっては多目的トイレが設置されていないところがありました。 そこで今回、龍郷町の全域マップ内にて、施設内を含む町内すべての多目的トイレを表示することで、どの場所を訪れても不安に感じることなく、安心して観光を楽しめるようにしました。
ポイント②施設利用の行動に関連付けて、 施設内状況・サポート対応状況を掲載 |
今回のマップでは、龍郷町内の全5つのジャンル、12箇所の施設を紹介しました。また、各施設の入口や経路の状況、設備の有無、サポート情報などを掲載しています。マップ作成にあたり、実際に車いすユーザーとともに龍郷町内の観光施設の調査を行いました。施設利用時にどのような情報を必要としているかを当事者目線で確認した上で、的確な施設の状況を発信しています。各施設の状況について当事者目線で情報発信を行うことで、マップを手に取る方一人一人の状況により利用可否を判断していただけるといった、選択肢の提供を実現しています。
担当者の声 |
◇株式会社八芳園 ご担当者様
今回は共生社会ホストタウンである龍郷町が東京2020大会を機に推進するバリアフリー事業の支援として、アライアンスを組むことでそれぞれの得意分野を最大限に活用してシナジー効果が上がるよう取り組んでまいりました。
そこで今回、龍郷町のバリアフリーマップ作成に取り組んだことで、バリアフリー事業の支援をレガシーとして残すことができました。また、龍郷町ポップアップイベントで今回作成したマップを配布することで、より多くの人に龍郷町の魅力を知っていただくことができました。コロナ禍の影響でタイトなスケジュールの中での変更等にも柔軟に対応していただき、イベントに間に合う完成にたいへん感謝しています。
◇ミライロ ビジネスソリューション部 コンサルティングチーム
実際に龍郷町を訪問し、豊かな自然と、奄美大島ならではの歴史や地域文化が根付いた魅力あふれる場所だと感じました。この体験を通じ、少しでも弊社の観光バリアフリーマップが龍郷町の魅力発信のお役に立てればという想いで作成をさせていただきました。東京2020大会の終了後も、今回作成した龍郷町観光バリアフリーマップを見て、障害の有無問わずたくさんの方が龍郷町を訪れ、各施設に足を運び、龍郷町の持つ魅力を知るきっかけづくりになればと思います。