優しい心を育て、ノーマライゼーションな未来を担う生徒達を育てる

学校法人品川女子学院

品川女子学院では、生徒達の28歳ごろの未来を指標にした「28project」に取り組んでいます。女性の28歳ごろには、仕事、結婚、家庭、子育等について、選択あるいは両立を求められる時期があり、そのころには、多くの仲間や友人と、認め合い、助け合いながら、社会に貢献できるようになっていて欲しいと願いを込めています。

在学中に、様々な世代、国境、人種、障害を越えて共有、共感できるようになる教育、体験を提供するために、ユニバーサルデザインに関する取組みを開始。2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいて、ブラインドサッカーを応援競技としている品川区の私立学校として、障害のある人たちとの交流機会や研修機会を模索していたことから、全学年にユニバーサルマナー検定アカデミックプログラムを導入しました。

プログラム受講時のアンケート(約280名)の「困っている高齢者や障害者に自信を持って声がけできますか?」という質問について、講習前YES:20%、NO:80%が、講習後YES:98%、NO:2%と上昇したことで、困っている高齢者や障害者との精神的な距離を縮められたことがわかりました。学校にも、高齢者や障害者から、電車の中や駅構内で生徒達に優しい声がけをしてもらえたとのお礼の電話が入るようになり、生徒達が声がけを実行していることを実感しています。

ユニバーサルマナーアカデミックプログラムの受講の様子は、2016年4月11日 毎日新聞に取り上げられました。

受講後も、北品川商店街のバリアフリーをチェックするブレーメンの調査隊や、文化祭でユニバーサルデザインをテーマにした発表など、生徒たちの自主的な活動が目立ちました。

2016年文化祭で、校外のバリアフリー施設を調査した3年B組の生徒の感想に「思ったほど施設は遅れていなかった。大切なことは、私達が優しい心を持つことだと思う」とありました。施設の不備を指摘することで課題を解決するのではなく、障害のある人々と幸せに過ごしたいと願う「優しい心」を育てることが、教育機関が提供できる大切な解決策であると捉えています。