丸井錦糸町店のミライロハウスを拠点に、「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」と「袖縁」の実証実験を行います

株式会社ミライロ(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:垣内俊哉、以下「ミライロ」)は、丸井錦糸町店(株式会社丸井、本社:東京都中野区、取締役社長:青野真博、以下「丸井」)との共創の取り組みとして、多様なお客様の体験価値向上に向けて、実証実験を行います。

ミライロが運営する、Diversity&Inclusionに関する情報発信と交流の拠点「ミライロハウス TOKYO(以降「ミライロハウス」)」を拠点に、10月7日(木)に「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」、10月12日(火)に「袖縁(そでえん)」の実証実験を行います。

実証実験の詳細

①薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック

<製品の詳細>

【画像】薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロックの利用イメージ

【画像】薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック

・製造元  :株式会社サカイシルクスクリーン
・販売元  :株式会社ACCESS
・筐体サイズ:縦 300mm × 横 300mm × 厚さ 7mm (JIS規格準拠)
・重量   :約 550g
・通信規格 :Bluetooth 5.0 準拠
・電源   :ソーラーパワー
・動作照度 :約 50 ルクス(発信頻度1回/秒)
・防水性  :防水仕様

「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」は、株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:大石 清恭、以下「ACCESS」)、セイコーホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長 兼 グループCEO 兼 グループCCO:服部 真二、以下「セイコー」)、株式会社サカイシルクスクリーン(本社:福井県吉田郡、代表取締役社長:谷口 祥治、以下「サカイシルクスクリーン」)、PLAYWORKS株式会社(本社:埼玉県富士見市、代表取締役社長:瀧澤 啓太、以下「PLAYWORKS」)の4社により共同開発され、2021年3月18日(点字の日)に報道発表※1 されました。

視覚障害者を安全に誘導するよう床面に敷設される薄型点字ブロックに、世界で初めて※2ソーラー発電型のBLE(Bluetooth® Low Energy)ビーコンを搭載した製品です。この点字ブロックを駅や空港の構内などに敷くことで、視覚障害者のスマートフォンへBLE電波を発信し、道案内や施設案内をすることが可能になります。スマートフォンに接続したイヤホンを耳に装着しておけば、スマートフォンをカバンやポケットからわざわざ取り出すことなく、道案内などの情報を音声で確認することができます。

※1:2021年3月18日付報道発表の詳細はこちら
※2:ソーラー発電型ビーコンと薄型点字ブロックの組合せにおいて。(2021年3月18日現在、セイコーおよびサカイシルクスクリーン調べ)

◇「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」の詳細はこちら

<実証実験の詳細>

視覚障害のある方に「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」のシステムを活用して、4チームに分かれて1時間程度、丸井錦糸町店内を回遊、買い物をしていただきます。実際にサービスを体験いただくことで、商業施設でのユースケースの有効性や改善点を把握し、今後の開発に活用します。

【日程】2021年10月7日(木)
【時間】13時~16時
 13:00 開始(ミライロハウス)
 13:10 サービス・実証実験について説明
 13:20 事前ヒヤリング
 13:45 実証実験(4チームに分けれて店内を回遊、買い物)
 15:00 事後インタビュー
 16:00 終了

【場所】丸井錦糸町店(ミライロハウスを起点に一部店舗内を回遊)
【参加者】視覚障害のある方(合計4名)
【企画・運営】ACCESS、セイコー、サカイシルクスクリーン、PLAYWORKS

②袖縁

<製品の詳細>

【画像】上段は 「アプリでの操作画面イメージ図」。 要配慮者(困る人)は、訪問予約、出迎え依頼、手助け依頼、トイレ案愛などの依頼ができます。 支援者(助ける人)は、その依頼の通知を受け、「すぐに行きます」「お待ちください」などの アクションやテレビ電話をかけることができます。 下段は 「アプリの仕組みに関する説明イメージ図」 ①要配慮者(困る人)が、依頼内容をアプリで送信します。 ②依頼内容と依頼者のあんちょこ/トリセツが支援者(助ける人)に通知され、 事前に特性や好みを把握した上で、安心して対応することができます。 ③場所を通知して、要配慮者と支援者が出会い、 事前情報をもとに対応することができます。

「袖縁」は、お店や駅などで、要配慮者が、安全なマッチングと「あんちょこ/トリセツ(障害特性やどんな時にどんな対応をして欲しいか)」により困りビトと助けビトをつなぐアプリです。株式会社JSOL(本社:東京都中央区、代表取締役社長:前川雅俊、以下「JSOL」)と、株式会社袖縁(本社:東京都中央区、代表取締役:友枝敦、以下「袖縁」)にて推進しています。

「適切に対応してもらえるか不安」な要配慮者と「どう助けたらよいかわからない」支援者のお互いの”心のバリア”を乗り越えるサービスです。みんなが安心して出かけられる世界を実現します。

◇「袖縁」の詳細はこちら

<実証実験の詳細>

視覚障害のある方に、袖縁を活用して、2時間程度、2チームに分かれて、丸井錦糸町店の店内を回遊していただきます。実際に使ってもらい、使用感や課題感をヒヤリングして、今後の改善に活用します。支援者側として、丸井のスタッフにも袖縁を活用して、サポートをしていただきます。

【日程】2021年10月12日(火)
【時間】(1回目)10時30分~13時30分 (2回目)15時~18時

(1回目)10時30分~13時30分
 10:30 開始(ミライロハウス)/サービス・実証実験について説明
 11:00 実証実験(2チームに分けれて店内を回遊)
 13:00 事後インタビュー
 13:30 終了

(2回目)15時~18時
 15:00 開始(ミライロハウス)/サービス・実証実験について説明
 15:30 実証実験(2チームに分けれて店内を回遊)
 17:30 事後インタビュー
 18:00 終了

【場所】丸井錦糸町店(ミライロハウスを起点に一部店舗内を回遊)
【参加者】視覚障害のある方(各回2名ずつ、合計4名)
【企画・運営】JSOL、袖縁

取り組みの背景

丸井とミライロは、すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブで豊かな社会の実現を目指しています。その実現に向けて、ユニバーサルマナー検定の実施や、店舗設計におけるユニバーサルデザインの導入など、これまでもさまざまな取り組みを行っています。実証実験を通じて、より一層の多様なお客様の体験価値向上を目指します。

<これまでの取り組み>

◇ユニバーサルマナー検定の実施
ミライロが運営を行う、高齢者や障害者への向き合い方を学ぶ「ユニバーサルマナー検定」を、丸井では2016年から導入しています。これまで多くの方が受講し、日ごろの接客や店舗運営にも活かしています。2017年にはユニバーサルマナーアワードの「インパクト部門」を受賞しています。
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◇製品のユニバーサルデザイン監修
マルイのオリジナルブランド“ru”のラクチンきれいパンツの製品監修に、ミライロの車いすユーザーの講師・岸田ひろ実が参加し、レディースパンツの履き心地に悩んでいた、当事者の視点を取り入れることができました。
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◇施設・接客のユニバーサルデザイン監修
「博多マルイ」のオープンに向けて、障害のある方や多様な方にとって利用しやすい、施設や接客が整っているか、障害のある当事者も参画して、監修を行いました。
その他、多数の事業で連携しています。
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◇「ミライロハウス」をオープン
2020年7月に丸井錦糸町店にて、ミライロハウスをオープンしました。出展事業者の製品・サービスの展示、ミライロハウススタッフによる説明、障害のある当事者へのプロモーションや定期的なイベント開催などを通して、多くの方々のライフスタイルをアップデートする“きっかけ” となる場所を目指しています。
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【写真】左はミライロハウスの店内イメージと、右は座談会のイメージ。

本プレスリリースに関するお問い合わせ

株式会社ミライロ 経営企画部 広報担当 神保
【E-mail】press@mirairo.co.jp