上智大学に通う約3,000人の新入生の皆さんを対象に「ユニバーサルマナー検定」を実施!~全新入生を対象とする規模での導入は大学として初の試み~

【ロゴマーク】左:上智大学、右:ユニバーサルマナー検定


株式会社ミライロ (本社: 大阪府、代表取締役社長:垣内俊哉 )は、上智大学の新入生の皆さん約3,000名を対象に「ユニバーサルマナー検定3級eラーニング」を実施いたしました。学校法人として全新入生を対象とする規模でのユニバーサルマナー検定の導入は、全国初の試みです。初年度の対象となる2022年度の新入生の皆さんには、入学時オリエンテーション研修の一環として、2022年4月から5月にかけてオンデマンド講座を受講していただきました。

受講の経緯

上智大学では創立以来、多様なバックグラウンドを持つ学生や教職員をはじめとする構成員が、お互いを尊重しながら、年齢、国籍、人種、宗教、障害の有無等によって誰も排除されることないインクルーシブな教育研究環境の整備を積極的に推進しています。多様な構成員を擁し、「他者のために、他者とともに」を教育精神に掲げる当校にユニバーサルマナーの理念に強く共感いただき、2017年よりユニバーサルマナーの啓発活動にも取り組み、これまでに教職員や学生の皆さま約430人がユニバーサルマナー検定を取得してきました。

今回、その取り組みをさらに加速させることで、専攻や学問分野とユニバーサルデザインの考え方を掛け合わせた実践的なアイディアやアクションプランの創出や、キャンパス内外の多様な方々と向き合うマインドを持つ学生をより多く輩出していきたいとの思いで導入にいたりました。

受講した学生の皆さまの声

受講した学生の皆さまにアンケートを取ったところ満足度は98%と高く、多くの学生が新しい学びや視点を得ることができたと回答しました。また、検定の受講前に収集した声では、「障害のある方やご高齢の方を見かけたら、声をかけたりサポートしたりできる自信はない」と回答した学生が47%だったところ、受講後には「自信がある」と95%の学生が回答しました。

【アンケートの調査結果(検定受講前と受講後)】

Q.大学のキャンパス内や街中で障害のある方やご高齢の方を見かけたら、声をかけたりサポートしたりできる自信はありますか?

【円グラフ】アンケート結果2つ。受講前:自信がない47%(内訳:とてもある14%、ある39%、あまりない43%、全くない4%)、受講後:自信がある95%(内訳:とてもある26%、ある69%、あまりない5%、全くない0%)

【学生の皆さまの声(一部抜粋)】

  • 今まで障害者や高齢者への接し方があまりよくわからず少し避けていた部分があったが、今回の講義を聞いてどのようにサポートすべきか分かった。
  • 知らなかったことをたくさん知ることができ、興味を持った。さらに上の級も受けてみたいと思った
  • 家にいながら、検定を受けることができた。また、そのような情報を自分から見つけたり調べたりすることは何かきっかけがない限りないので、大変自分の力になった。
  • 街中やバイト先で助けを必要としている人を見かけたり、声をかけられたときには今回学んだことをフルに活かしていきたいと感じた。

  • 個人的に関心はあったものの、あまり行動には起こせていなかったため、大学のプログラムとして参加させていただけたのがありがたかった。
  • これからボランティアなど、実生活で活かせるような経験がしたいと思えた。
  • 大学に入るにあたり、このような社会で必須とされるユニバーサルマナーを改めてきちんと学び直すことができ大変良かった。これからの生活で活かしていきたい。
  • 英語の技能検定以外で、資格・検定を積極的に取ったことが無かったので、良い機会になった。

  • 私は集中力が長く続かないので動画受講だと気が散ってしまうことが多いが、倍速機能があったので短時間に集中して視聴できた。
  • 途中で中断してもまた同じところから再開できたのでよく、比較的スムーズに勉強を進めることができた。また、一つの講義の長さが短いので何回かにわけて視聴することができてよかった。

担当者のコメント
学校法人上智学院 総務局経営企画グループ 髙松 理沙

本学は留学生も非常に多く、多様性に溢れたキャンパス環境ではありますが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、当事者意識を持つきっかけを学生に提供することが求められておりました。これからの社会でなぜ、「ダイバーシティ&インクルージョン」に向き合うことが求められるのか。社会貢献だけでなく経済効果にもつながることへの理解を教育の中で体系的に進めていくための第一歩として、今年から新入生を対象にユニバーサルマナー検定3級を取得してもらうことになりました。ユニバーサルマナーを“ソフィアンのあたりまえ”として定着させ、大学生活においては、「自身の学問×ユニバーサルマナー・ユニバーサルデザイン」の考え方を持って、新たなアイディアの創出・提案をしてもらいたいと思っています。

実際に受験した学生からは、「大学入学時に大人として大事なマインドを身につけられてよかった。生活の中で積極的に活かしていきたい」等という声が多かったです。「検定」という形で自身の資格として残るのはメリットだと思うので、就職活動のPRや自身の姿勢を表す時などに活用でき、その度に自覚してもらえるのではないかと思います。今後は検定を受けた学生たちが行動を起こしていくための環境づくりにより一層力を入れて取り組んで参りたいと思っています。

お問い合わせ

株式会社ミライロ 経営企画部 広報担当 神保
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