株式会社ミライロ(以下、「ミライロ」)は、国土交通省が事業を実施する地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS(コモンズ)」において、「地域交通DXの推進に向けた交通サービスへの介助依頼インターフェースの標準化調査業務」に参画することとなりました。
現在、要介助者が鉄道を利用する際の事前申請は、事業者ごとに電話やWeb、窓口など手続きが分かれており、利用者が異なるフローを都度把握しなければならない負荷が課題となっています。また、事業者間においてもFAXや電話に依存した情報共有が行われており、即時性や確実性に欠ける現状があると国土交通省は課題と捉えています。そこでミライロは、デジタル障害者手帳「ミライロID」(以下、「ミライロID」)を通じて出発地から目的地までの介助依頼を行うことのできるシステムの開発や、既存システムと接続可能な「標準API」の実装、さらには実際の駅での実証実験を行い、誰もがストレスなく自由に移動できる社会インフラの構築を推進してまいります。
背景:利用者・事業者双方において顕在化する構造的な課題
現在、車いすユーザーなどの要介助者が電車に乗る際、事前の申し込みは鉄道会社ごとにルールが異なります。たとえば、・事業者によって「電話」「Web」「窓口」と申し込み手段が分かれてしまっている。
・乗り換えがあるたびに、利用者はそれぞれの会社に同じ説明をしなければならない。
・鉄道会社側も、駅員同士の連絡手段がFAXや電話中心で、確認に手間と時間がかかる。
このように、各社が個別に業務プロセスを最適化してきた結果、「情報の分断」が生まれ、要介助者の「移動のしづらさ」や、駅員の「業務負担」を引き起こしています。
本業務で取り組むこと
- 「共通のルール」を作る
申し込み項目や連絡の流れを整理し、鉄道会社が共通して使える「標準ルール」を作成します。 - 「つながるシステム」を試作する
出発地から目的地までの介助依頼ができる仕組み(プロトタイプ)を作ります。 - 「実際の駅」でテストする
実際に鉄道会社の協力を得て、一般のユーザーにも参加していただきながら、本当に使いやすいか、現場の負担が減るかを検証します。
今後の展望
本業務を通じてミライロが目指すのは、デジタル技術を駆使したインクルーシブデザインを一つの手法として用い、移動における物理的・心理的な障壁を解消することです。ミライロIDを基盤とした「共通のルール(標準仕様)」が全国の交通機関へ普及することで、誰もが迷わずスムーズに介助を依頼できる環境を実現します。単なるミライロIDの機能拡充に留まらず、社会実装に向けた運用ガイドラインの策定まで完遂することで、誰もが思い立ったときにストレスなく外出できる社会インフラを築いてまいります。
地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS(コモンズ)」について
国土交通省が2025年度に始動した地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS(コモンズ)」はサービス、データ、マネジメント、ビジネスプロセスの4つの柱でデジタル技術を活用した課題解決のベストプラクティス創出と標準化を一体的に推進し、その横展開を図ることで、社会の共通財産となる技術的アセットを生み出す取り組みです。
「COMmmmONS(コモンズ)」公式サイト
本記事に関するお問い合わせ先
株式会社ミライロ
コーポレート部 広報担当
mail: press@mirairo.co.jp
