株式会社プロネクサスとの共同開発による 「ユニバーサルマナー検定(株主総会)」提供開始のお知らせ

当社は、株式会社プロネクサス(本社:東京都港区、代表取締役社長 上野剛史、以下「プロネクサス」)との業務提携(以下「本提携」)により、ディスクロージャー・IR分野における障害者へのバリアを撤廃し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する取り組みを推進しております。
この一環として、株主総会運営にあたって必要となる障害者への「合理的配慮」について体系的に学べる「ユニバーサルマナー検定(株主総会)」(以下「本検定」)を共同開発し、提供を開始いたしますので、お知らせいたします。


企業ロゴ(プロネクサスとミライロ)

背景および取り組みの経緯

近年、バリアフリー社会の実現に関連する法制度の整備や、官民にわたる取り組みが加速しています。
2024 年 4 月 1 日には改正障害者差別解消法が施行され、民間事業者に対して障害者への「合理的配慮」が義務づけられました。プロネクサスの主たる事業領域である株主総会分野においても、障害の有無に関わらず参加ができ、適切な情報取得や意思表示ができる環境づくりが求められています。

しかしながら、手話通訳者やバリアフリートイレの配置、席間にゆとりのある外部会場の確保など、ハード面を充実させるには一定以上の予算や人的リソースが必要となります。日本の上場企業の多くは年1回の株主総会にかけられるリソースが限られている中、どこまで「合理的配慮」を行うべきか模索している現状があります。

本検定は、こうした上場企業のニーズに応え、プロネクサスの株主総会運営ノウハウとミライロの多様な方へ向き合うユニバーサルマナーの考え方を融合して共同開発したものです。「ハードは変えられなくても、ハートは変えられる」をコンセプトに、ハード面の充実よりも多様な方々に向き合うための「マインド」「アクション」を体系的に学ぶことができ、株主総会運営におけるバリア解消に寄与します。

本検定の実施概要

(1)日 時:2024年8月27日(火)15:00~17:00
(2)内 容:株主総会運営におけるユニバーサルマナーの講義及び演習問題を通じ、
       一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会(※)による「ユニバーサルマナー検定3級」相当の認定
       を行います。認定者には同協会より認定証を交付いたします。
       ※本検定の認定法人であり、ミライロ代表取締役社長の垣内俊哉氏が代表理事を兼務しています。
(3)講 師:株式会社ミライロ 一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会 講師 薄葉 ゆきえ
(4)受講料:プロネクサスディスクロージャー実務研究会会員10,000円、一般12,000円(いずれも税別)
(5)申 込:下記ウェブページよりお申し込みください。
       申し込みウェブページ
 ※本検定は今後継続的に開催してまいります。

ユニバーサルマナー検定(株主総会)の認定証イメージ画像

ユニバーサルマナー検定(株主総会)とは?

ユニバーサルマナー検定とは、多様な方々と向き合う上で必要な「マインド」と「アクション」を体系的に学び、身につけるための検定です。“自分とは違う誰かの視点”に立ち行動するためのコミュニケーションやサポート方法を学ぶことができる、障害のある当事者が監修したカリキュラムです。
今回、共同開発したユニバーサルマナー検定(株主総会)は、株主総会運営における障害者対応に即したプログラムのため、運営スタッフがユニバーサルマナーをより身近に感じ、すぐに実践できる実用的な内容です。また、本検定における研修のプログラムには、障害のある当事者の課題やニーズも取り入れています。

本検定に関する問い合わせ先

・株式会社プロネクサス ソリューション事業部 久保杉 Tel:03-5777-3601 
・株式会社ミライロ 経営企画部 広報担当 MAIL:press@mirairo.co.jp

プロネクサスとミライロの業務提携について

プロネクサスは、上場企業を中心とした一般事業会社、投資信託・金融商品関連会社、大学・研究機関など約4,000社の顧客基盤を有し、ディスクロージャー・IR支援の専門会社として企業と投資家のコミュニケーション支援を担ってきました。

ミライロは、障害(バリア)を価値(バリュー)に変える「バリアバリュー」を企業理念とし、障害がある当事者の視点を活かしたユニバーサルデザイン及びユニバーサルマナーのコンサルティング事業を行っています。社会性と経済性の両立を図り、社会に存在する「環境・意識・情報」のバリア解消に取り組むことで、誰一人取り残さない社会の実現を目指しており、日本スタートアップ大賞2023にて「厚生労働大臣賞」を受賞しています。

両社は、投資活動における障害者に対するバリアを取り除くことが社会全体の責務であり、資本市場の発展に資するとの認識を共有しております。本提携により、プロネクサスの顧客基盤に対してミライロの障害者の視点を活かしたユニバーサルデザインのコンサルティング支援領域における豊富な知見を投入し、ディスクロージャー・IR分野におけるイノベーション実現を目指してまいります。

【プロネクサスについて】
本社:〒105-0022 東京都港区海岸一丁目2番20号 汐留ビルディング5階
設立:1947 年5月1日
代表者:代表取締役社長 上野 剛史
資本金:3,058 百万円
事業内容:企業のディスクロージャー・IR を支援するトータルソリューションの提供
証券コード:7893 (東証プライム)
URL:株式会社プロネクサス公式サイト

【ミライロについて】
本社:〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島三丁目8番15号 EPO SHINOSAKA BUILDING 8階
設立:2010年6月2日
代表者:代表取締役社長 垣内 俊哉
事業内容:障害がある当事者の視点を活かしたユニバーサルデザインのコンサルティング、ユニバーサルマナーに関する教育研修の企画・開催・運営、デジタル障害者手帳「ミライロID」の開発・運営など
URL:株式会社ミライロ公式サイト

代表者のコメント

プロネクサス_上野剛史社長【株式会社プロネクサス 代表取締役社長 上野剛史】
「当社は事業活動における社会的責任を認識し、改正障害者差別解消法に対応した『当社自身』と『当社事業を通じたお客様支援』の両面での取り組みを推進しております。
当社の株主総会では、かねてから実施してきた『ハイブリッド出席型バーチャル株主総会』によるオンラインでもご出席いただける選択肢の確保や、会場でのバリアフリー配慮等に加えて、本年6月開催の株主総会においては株主総会招集通知の『読み上げ対応サイト』を公開いたしました。こうした新しい取り組みを実施するには、実にさまざまな社内検討が必要でした。当社のお客様である上場企業の株主総会担当者の皆様も、同じように悩み、限られたリソースの中で試行錯誤をされている状況にあります。ミライロ様と共同開発した本検定が、お客様の株主総会運営における課題解決の一助となりましたら幸いです。」


【プロフィール写真】垣内俊哉_上全身【株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉】
2024年4月に施行された改正障害者差別解消法により、障害者への合理的配慮の提供が民間事業者も義務化されました。各社はその対応策を模索している状況ですが、障害者対応は「義務」というよりは「機会」と捉えるべきだと考えます。国内人口の約9%に相当する約1,160万人の障害者は決して小さくないマーケットとも言えることに加えて、より多様な人への対応を可能にすることは、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会の実現に寄与します。このような社会背景から、この度の「ユニバーサルマナー検定(株主総会)」の開発は、多くの企業にとって、社会貢献を超えて企業価値を高めるきっかけになることと思います。今回のオリジナルプログラムを通じて、さまざまなステークホルダーへ共感の輪を広め、ユニバーサルマナーが実践される社会を実現し、多様な方々にとって投資活動が身近なものになっていくことを願っています。