補助犬

ほじょけん)

補助犬とは身体障害者の生活をサポートする犬のことで、盲導犬、介助犬、聴導犬の総称です。

盲導犬

≪役割≫


視覚障害者の目となり、段差や障害物などを知らせます。盲導犬はまっすぐ歩くことを教えられており、段差やカーブに差し掛かるたびに止まって道が変わったことを知らせます。

 

≪豆知識≫


よく、盲導犬が信号の色や車の動きを見ていると思われがちですが、実は盲導犬はユーザーの指示に従って歩いています。視覚障害者は周囲の音で状況を判断し、盲導犬に「進むか、止まるか」の指示を出します。

 

介助犬

 ≪役割≫


肢体不自由者の手足となり、物を取ったりドアの開け閉めなどをします。ユーザーが落とした鍵や定期などの小さく、薄いものも取ることができます。

また、ドアや冷蔵庫の取っ手にタオルをつけることで、開け閉めすることができます。

 

≪豆知識≫


ユーザーが車いすやベッドから転倒し、動けなくなってしまった際も助けることができるように、ケータイ電話を探し、持ってくることも訓練されています。

 


聴導犬

≪役割≫


聴覚障害者の耳となり、インターホンや電話、火災報知器などの音を知らせます。日常生活で必要な音を覚え、ユーザーを音のする場所まで連れて行くことで何の音が鳴っているかを知らせます。赤ちゃんのいる家庭では、泣いている赤ちゃんのもとへユーザーを連れていく訓練も行います。

 

≪豆知識≫


盲導犬や介助犬のほとんどは大型犬ですが、聴導犬は小型犬や中型犬が多く活躍しています。これは聴導犬が音を知らせる際に前足使って知らせるためです。寝ているユーザーを起こす際には体の上に乗って起こすこともあります。

 

目的

各補助犬がユーザーの障害や生活に合わせたサポートを行うことで、利用者は1人暮らしや仕事ができるようになるなど、生活の幅を広げることができるようになります。補助犬と一緒に暮らすことによる、障害者の自立や社会参加の促進が目的とされています。

 

≪補助犬と家庭犬の違い≫


補助犬とそのパートナーである障害者は特別な訓練と試験を受けているため、レストランや電車などさまざまな場所への同伴が可能です。補助犬の育成や行動範囲に関する詳しい内容は
「身体障害者補助犬法」という法律で説明されています。

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