今回は、ミライロが運営する調査サービス「ミライロ・リサーチ」に登録している、障害があるモニターさんから頂いた、広まってほしい「ユニバーサルマナー」について、まとめました。
障害のある方が考えるユニバーサルマナーって、いったいどのようなことなのでしょうか。
4つのカテゴリに分けてご紹介します。
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ユニバーサルマナー①まずは知ること、考えること
「知ってほしい」そのような声がいくつか寄せられました。
周囲からの視線に悩んだり、障害に関する固定概念に戸惑ったりする方は少なくないようです。
●歩き方が周りと違っても、ジロジロと見られないこと。周りでひそひそと話すことがないこと。(20代女性/肢体不自由)
●聴覚障害者が皆、手話が出来ると思わないでほしい。(40代女性/肢体不自由、聴覚障害)
全部を知ること。それはもちろん無謀です。
一口に障害と言っても、困りごとや感じ方は人それぞれ。
自分の知識だけに偏らず、「どんなことに困るんだろう?」「どんな風に感じるんだろう?」と、一度立ち止まって考えられると良いですね。
ユニバーサルマナー②声掛け
声掛けについてのご意見もありました。
当事者ではなく、同行している方や介助の方に話しかける、という光景はたまに目にしますが、コミュニケーションを放棄されるようで、疎外感を感じる方もいます。
きちんと相手の目を見て声掛けをしましょう。
●補助者ではなく、自分に話しかけてほしい。(30代男性/肢体不自由)
●自然な声かけ、自然な動作でケアしてもらいたい。(50代女性/肢体不自由)

ユニバーサルマナー③選択肢の提示
ユニバーサルマナーでは、「選択肢を提示しましょう」とお伝えしています。
人それぞれ、適切なサポートは異なります。
コミュニケーションをきちんと取って、どのような配慮やサポートが適切なのか、やさしさが押しつけにならないようにしたいですね。
●散髪する際に、どのようにしたいかだけでなく、晴眼者の目線でどのような印象に見えるか、印象を交えながら候補を提案してほしい。スタイリストからのアドバイスがほしい。(20代男性/視覚障害)
●思い込みだけでなく、相手にどのようなサポートが必要か聞いてくれると嬉しい。(50代女性/視覚障害)

ユニバーサルマナー④見守り
声掛けをしても、サポートをお断りする方もいます。
ひとりで何でもできる、という方もたくさんいます。
声掛けを受けて思わず断ってしまう方もいるかもしれません。
見守りをすることも、立派なユニバーサルマナーです。
さりげなく見守って、困っている様子があればさっと声掛けができる、そのような社会になったら素敵ですね。
●まずは見守ってほしい。イメージで、かわいそうなどと言わないで欲しい。(20代女性/視覚障害)
●闇雲に声をかけるのではなく、何を困っているのか、少しだけ考えて見守ってほしいです。(40代男性/視覚障害)
まとめ
「相手の立場になって考えてみよう」子供の頃よく言われた言葉です。
私は、大人になった今でもそれが一番難しいことだと思っています。
ミライロが運営する「ユニバーサルマナー検定」では、”自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること”を伝えています。
相手の視点に立って行動する時、「何かお手伝いすることはありますか?」「どうしたらいいですか?」と、勇気を出して聞いてみるのも良いかもしれません。
ユニバーサルマナー協会では自分とは違う誰かの視点に立ち、適切な理解のもと行動する人を育てるユニバーサルマナー検定を実施しています。
ユニバーサルマナー検定