ノウハウ集
2020/06/23

多機能トイレと多目的トイレの違い

藤原 修

多機能トイレの内部の写真

多目的では無い、目的はただ一つ!人の尊厳を守ることです。

皆さんが家を探すとき、駅近とかデザイナーズマンションとか、2LDKやら1Kのワンルームだとか、ちょっと考えてみてください。
キッチンやリビング、ダイニングと言いながら風呂無し物件というのはあっても、トイレ無し(今や化石になったが共同トイレは存在する)は無いですよね。
トイレの無い家なんて、想像できませんよね。

トイレの無い生活を想像できますか?

私はどちらかというとおなかが弱いので、車で移動しているときは、目的地の間にトイレの借りられそうな、ショッピングモール・コンビニ・駅前共同トイレ・公園のトイレ等をあらかじめチェックしながら仕事をしていました。
どうしても間に合わなくて、街の普通の文房具屋さんや工事現場の仮設トイレに飛び込んだこともあります。
トイレの無い施設や街なんて想像つきませんよね。
普通にあるものですし、最悪借りることもできます。

我々がトイレの無い生活を作り出しているとしたら

骨折した経験のある人は分かると思いますが、ギブスをした状態では和式のトイレは全く使えませんよね。
和式のトイレがあったとしても無いことと同じです。
そんな、怪我をして一般のトイレを使えない方たちを始め、車いすユーザーの方々内部障害(特にストーマ使用者(人工肛門・人口膀胱))の方々が必要としているトイレがあります。
それが、「多機能トイレ」です。

したがって、決して「多目的」では無く「この」設備が無いと排泄が難しい人のための限定された用途の為のトイレです。
いわば、限定目的トイレというのが正しいでしょう。

そのいくつかの限定目的に柔軟に対応することから「多機能トイレ」といいます。

我々は気軽に使われていないから、使ってしまうことも多いのでは?
その時に限定利用の方々が来られた時は、正にトイレの無い状態ですね。
それは、生命の活動の根本である排泄の権利の侵害で人の尊厳を犯していることになりかねません。

多機能トイレの内部の写真

 

ファミリートイレのすすめ

最近では、「多機能トイレ」に加えてファミリートイレと呼ばれるものも見られるようになりました。

男性の方でも、ベビーカーを押しながら、上の子の手をつないで外出した経験のある方がいらっしゃると思います。
子どもたちのおむつ替えも大変ですが、一番大変なのは、自身のトイレです。
普通のトイレブースには人一人しか入れないので、どうしてもの時は、上の子供の手をつないだまま、ブースのドアを開けてその前にベビーカーを置き、目隠しにして用を足すと言ったアクロバットな技が必要です。

目の前に「多機能トイレ」があれば、申し訳ない気持ちではありながらつい使ってしまいます。
実は、それが一番多い光景ではないかと思います。
「多機能トイレ」利用の多くは子ども連れの親子と考えます。

そこで、ファミリートイレが普及しはじめました。
「多機能トイレ」と異なることは、多機能では無いことです。
既存の「親子トイレ」には幼児用の便器が併設されていることがありますが、そこまでの設備をかけずともただ、広いブース幅広い扉チェンジボードさえあれば良いのでコストはかかりません。

ファミリートイレは、性の区別無く利用出来ます。
発達障害や知的障害のあるお子さまとのトイレ使用や、認知症のお父さんやお母さんとトイレに入る時にも役に立ちます。
息子がお母さんを連れて男子トイレに入らなくてもすみ、お母さんの尊厳を守ることができます。

同様にご高齢のご夫婦で、ちゃんと歩けるし、多機能トイレを使用する程では無いが洋風便器の立ち座り、着替えに補助が必要な時にも使えます。

さらに、多機能でなくとも、広いブースというだけで、多様に使えます。

ファミリートイレがあることで、「多機能トイレ」混雑が緩和され、限られた空間を効率よく活用し、利用の幅に柔軟性を持たせることによってコスト削減にもつながります。
そして、お店や企業のイメージアップとなると考えられます。

また、LGBTの方で既存の男・女トイレの使用がはばかるときにもその配慮が必要となります。性別を問わず利用できるトイレもあるといいですね。

何より気を使わないで、トイレを利用できることが、一番の安心だと思います。
しかし、多目的ではありません、目的はただ一つ!安心な排泄の保証です。

出典:国土交通省 ↓国土交通省が作成した、多機能トイレの使用の注意喚起

まとめ

多目的なトイレではなく、それを必要としている方がいます
②実は限定的である、多機能トイレ
③「ファミリートイレ」のすすめ


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