ノウハウ ナレッジ 暮らしの工夫
2026年05月17日

~「食器洗い(手洗い・食洗機)編」~ 毎日の洗いものが、つらい…を少しラクにする皆さんの工夫をご紹介します。

ミライロ

暮らしの工夫、食器洗い(手洗い・食洗機)編のサムネイル画像
※ミライロは、一般財団法人 花王みらい共生財団と連携し、障害のある生活者やそのご家族に向けて、日常の生活場面で直面する悩みの解決につながる情報をお届けする取り組みをしています。

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目次
  1. . はじめに
  2. . アンケート調査から見えた「食器洗い(手洗い・食洗機)の悩み」
  3. . アンケート調査から見えた「悩みを解決するための工夫」
    ー 片手でシュッとかけて流すだけ!泡パックでこすらずキレイに“泡スプレータイプ食器用洗剤”
    ー 刃物、食器の奥、ミゾ・スキマなど洗いにくいところまでしっかり届く“泡スプレータイプ食器用洗剤”
    ー 片手でラクに入れられる、ワンプッシュで計量いらず“ジェル状食洗機用洗剤”
  4. . まとめ
    ※皆さんのご感想をお寄せいただけるアンケートもご用意しています。
この記事は…

・食後の洗いものが負担で、少しでもラクにしたい方
・泡立て・こすり洗いや、鍋などの重い調理器具を洗うのに困っている方
・洗剤の適量がわからない、食洗機用洗剤の計量・投入が難しい方
・洗剤での手荒れが気になる方

などに、おすすめの記事となっています。

 

1.はじめに

今回は、皆さんの関心が高い「食器洗い(手洗い・食洗機)編」です。

前回の記事では、入浴(洗髪・体洗い)に関する困りごとと、どうしても入浴がおっくうに感じる日、入浴ができない日に、洗髪や体洗いをせず、髪や体を清潔に保つ工夫をお伝えしました。前回記事はこちら

前回記事の読後アンケートでは…

清潔に関して、同じ悩みを持っている人が多く安心した。」

「できないと自分を責めたりせず、違う方法を取り入れることで無理しなくてもよいのだとうれしく思った。」

歯みがきシートは、起き上がれない日に活用できそう。災害用にも備蓄したい。」

などの声をいただきました。ほかにも「ふだん気になっていたことのヒントがあった」「ほかの人の工夫を知れてよかった」など、たくさんのうれしい反響がありました。声をお寄せいただいた皆さん、ありがとうございました。

今回は、家事の中でも特に頻度が高く、アンケートでも要望の多かった「食器洗い(手洗い・食洗機)」に関する困りごとや工夫をご紹介します。

記事の作成にあたり、ミライロIDユーザーを対象に「ご自宅での食器洗い(手洗い、食洗機)状況についてのアンケート」を行いました。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

身体障害・知的障害・精神障害・発達障害など、さまざまな障害がある合計718名の方の回答から、特に気づきのあった内容をピックアップし、まとめました。
2.アンケート調査から見えた「食器洗い(手洗い・食洗機)の悩み」

約7割の方が「手洗いでの食器洗いは負担」と回答。手洗いでは「洗剤による手荒れ」、手洗い・食洗機ともに「洗剤の適量がわからない」といった悩みも多く見られました。

Qご自身で食器洗いを行う頻度はどのくらいですか?

食器洗いを行う頻度のグラフ。毎食後(1日2、3回)が、33.8%。1日1回程度が、27.2%。数日に1回程度が、14.1%。1週間に1回程度が、4.6%。不定期が、9.0%。自分ではまったくやらないが、9.5%。その他が、1.8%。n数は718人。

61%の人が、1日に1回以上食器洗いを行っている。

Q食器洗いはどのような方法で行うことが多いですか?

食器洗いの方法のグラフ。手洗いが、79.7%。手洗いと食洗機両方が、13.2%。食洗機が、7.1%。n数は650人。

自身で食器洗いをしている人のうち、
 ・手洗い 79.7%
 ・手洗いと食洗機の両方 13.2%
 ・食洗機 7.1%
多くの人が手洗いを中心に行っている。

Q手洗いでの食器洗いはどの程度の負担がありますか?

手洗いでの食器洗いの負担に関するグラフ。非常に負担・困難であるが、6.6%。かなり負担に感じるが、21.4%。少し負担に感じるが、43.1%。まったく負担にならないが、29.0%。全体の71%の人が負担を感じている。n数は604人。

手洗いで食器洗いを行っている人のうち、71%の人が負担を感じている。

食器洗いを「自分ではまったくやらない」と答えた人は68人。そのうち、75%の人が「食器洗いをラクにできる方法があれば自分でやってみたいと思う」と答えた。

Q食器洗い用洗剤について困っていることや悩みはありますか?

食器洗い用洗剤についての悩みの人数を表すグラフ。手洗いでは、適量が分らない110。手に力が入らず洗剤を出すのが大変42。泡切れが悪い55。泡立ちが悪い55。汚れが落ちない89。ヌルつく93。香りつき洗剤の匂いが不快46。食器に匂いが残る39。手が荒れる205。詰替えが難しい65。その他31。総件数830件複数回答、n数417人。
食洗機では、適量が分らない30。洗剤を投入口に入れるのが難しい9。洗剤の計量が難しい11。洗剤を入れたか忘れてしまう13。洗剤の溶け残りが気になる12。汚れが落ちない20。香りつきの洗剤の匂いが不快4。詰替えが難しい6。その他8。総件数113件複数回答、n数75人。

手洗いでは「手が荒れる」が205人と多数。「適量がわからない」は、手洗い・食洗機ともに悩んでいる人が多い。

 

Q食器洗いの中で、大変だと感じることを教えてください。

<寄せられた声>

「長時間立ち続けるのがつらい。前かがみの姿勢で立っていることで腰に負担がかかる。」(下肢障害、精神障害、内部障害)

「上肢障害により、思いどおりに動かしづらい。片手で作業するため、洗うのに時間がかかる。」(上肢障害)

「力がないので頑固な汚れをこするのが大変。握力がなく、食器をつかむのが難しい。」(上肢障害、下肢障害、体幹障害)

「片手作業や力が入らないことにより、重く大きい鍋やフライパンが洗いにくい。」(上肢障害、下肢障害、内部障害)

「細かい器具やスキマが洗いにくい。」(下肢障害、精神障害、発達障害)

「やる気が起きず、面倒に感じてしまう。時間がかかり疲れる。」(精神障害、発達障害、知的障害)

「感覚過敏のため、水やお皿の音、手がぬれることや汚れること、洗剤のニオイなどが不快。」(精神障害、発達障害)

「補聴器や人工内耳により、鍋を洗う時の金属音などが大きく聞こえて頭が痛くなる。」(聴覚障害)

  

たくさん溜まった食器や汚れた食器を洗うのが大変な様子のイラスト

長時間立ち続けることや姿勢の維持、片手作業や力が不足していることによる身体的負担が日々の食器洗いの困りごととしてあげられました。また、食器洗い自体がつらかったり、食器のぶつかる音や洗剤のヌメリが不快といった精神的負担があることもわかりました。

3.アンケート調査から見えた「悩みを解決するための工夫」

 

食後の洗いものは手間がかかり、心身ともに大変な時は、ついあと回しにしがちな家事のひとつです。

ここからは、食器洗いの身体的・精神的な負担を減らすために、食器を洗う際の工程を減らしたり、負担となる動作をラクにする皆さんからいただいたアイデアの一部と、それに関連したおすすめの方法をご紹介します。

Q食器洗いを行う際の困りごとを解決するための工夫は?食器洗いがラクになるようなアイデアやグッズがあれば教えてください。

<寄せられた工夫やアイデアの声>

「洗剤のフタを開けるのが大変なので、ポンプ式を使っている。」
「押すと1回分出るポンプ式の洗剤があるとうれしい。」

 
 
食器洗い用洗剤の多くは、ボトルを手に持って、スポンジに洗剤をとり、泡立ててから食器についた汚れをこすり洗いする必要があります。ボトルを持ってスポンジに洗剤をとるのが大変な場合は、大きめボトルのポンプタイプのものが、置いたまま簡単に押し出せて、つめかえの時も安定します。また、ひと押しで一定の量が出るので、使用量の目安にもなり便利です。
 
従来の洗剤ボトルとポンプタイプの洗剤を比較したイラスト。従来ボトルは持ってスポンジに出すの文字。ポンプタイプは置いたまま軽い力で押すだけ!の文字。
 
 

 

<寄せられた工夫やアイデアの声>

「泡をスプレーしてつけ置きできる洗剤を使っている。」
「片手で使用できる、こすらなくてよい洗剤があるとうれしい。」

  
 
ポンプタイプを使っていても、泡立てやこする動作への負担や、食器洗いをしているあいだは、シンクに向かって少し前かがみの姿勢を続けることが多く、足腰への負担があります。また、手荒れが気になる方は、必要に応じて炊事用手袋を使ったりすることもありますが、毎回手袋をつけるのも…。このような困りごとは、中身や形が工夫されたスプレータイプの食器用洗剤を使うことで解決できるかもしれません。
ここでは、「泡パックタイプ」と「スポンジでは洗いにくいところまでしっかり泡が届くタイプ」の、2種類の泡スプレータイプ食器用洗剤をご紹介します。
 
 

 

片手でシュッとかけて流すだけ!泡パックでこすらずキレイに“泡スプレータイプ食器用洗剤”

酵素の力でこすり洗いをしなくてよい泡パックタイプの洗剤があります。シンクに使用後の食器を置いて、片手で食器に泡をまんべんなくスプレー。泡でおおわれた汚れは、水ですすぐだけでキレイに落とせます。汚れがひどい時は、しばらく(5~30分)置くと効果的です。洗剤をスポンジにとり、泡立ててこする手間がないので、時短になり、心身への負担が減らせそうです。手が洗剤に触れる時間も少なく、手荒れが気になる方にもよさそうですね。また、洗っている時にすべって落としてしまう心配も減りそうです。ただし、汚れがこびりついてしまうと落ちにくくなるので、早めにスプレーしておくとよいですね。

泡パックタイプの特徴を表したイラスト。食器にかけておけば、あとは流すだけ!※こびりつき汚れは除く、の文字。

「泡パックでこすらずキレイに“泡スプレータイプ食器用洗剤”」
~使用した方の声※~

「腰痛持ちなので、時短で洗えてとても助かる。」

「私はパーキンソン病を患っていて右手が不自由です。家事がすごく大変で、茶わん3つ洗うだけで具合が悪くなり、1回横にならないと続かなかったのが、この洗剤のおかげで、すごくラクになり、いまでは最後までずっとできるんです。」

そのほか、「スポンジを使わなくても汚れが落ち、高齢者にとって、家事はおっくうなのでとても助かる」「消毒や手洗いで手荒れと戦っている看護師に笑顔が戻った」という声もいただきました。

※メーカーのお客さま相談窓口に寄せられたご意見を提供いただいています。
(声が寄せられた商品:花王 キュキュット ゴシゴシいらずの泡パック)

 

 



<寄せられた工夫やアイデアの声>

「包丁は手を切りそうで怖いので、泡スプレータイプの洗剤を使っている。」
「細かいところまでこすらずキレイになる洗剤があるとよい。」
「無香料の洗剤を使いたい。」

 

刃物、食器の奥、ミゾ・スキマなど洗いにくいところまでしっかり届く“泡スプレータイプ食器用洗剤”

泡スプレータイプの洗剤には、包丁・ミキサーの刃など、取り扱い注意のものや、水筒・コップの奥・タッパーのすみやミゾなど、特にスポンジでは洗いにくいものにも、泡がしっかり届く洗剤もあります。泡でおおい、すすぐだけでキレイになるので、刃物を洗うストレスやスポンジがなかなか届かないといった困りごとを解決してくれそうです。香りの気にならない「微香性」や「無香性」タイプもあります。洗うものによって、使い分けるのもよいかもしれません。

洗いにくいところまでしっかり届く泡スプレータイプの特徴を表したイラスト。取り扱い注意のものに、水筒の奥に、タッパーのすみやミゾに、ストローマグに、の文字。

「洗いにくいところまでしっかり届く“泡スプレータイプ食器用洗剤”」
~使用した方の声、ご家族からの声※~

「私は強迫性障害があり、手がヌルヌルするとずっと洗い続けてしまいます。なので、スポンジでの皿洗いは大変だったのですが、この洗剤はスプレーして流すだけで汚れが落ちるので、皿洗いができるようになって、本当に助かっています。紙皿や紙コップを使わずに済むようになりました。」

「娘が半身不随になったが、この商品が出てからは左手だけでも洗いものができるようになって大変重宝している。本人共々大変うれしく思っている。」

「家で介護をしていて、コップ付属のストローの洗浄に苦労していた。つまようじなどを入れても届かない。この洗剤を使ったところ、汚れがとれてとてもよかった。」


※メーカーのお客さま相談窓口に寄せられたご意見を提供いただいています。
(声が寄せられた商品:花王 キュキュット CLEAR泡スプレー)

手洗いの手間を減らしてくれる“食器洗い乾燥機(食洗機)”

食器洗いがラクになるようなアイデアやグッズでは、「食洗機を導入」の声も多数ありました。食洗機の導入にあたっては、設置場所や購入資金の検討などが必要ですが、庫内に食器類をセットして、食洗機用の洗剤を投入し、あとは乾燥までお任せできます。手洗いの手間や時間、手荒れの負担を減らしてくれるので、便利に活用している方もいるようです。

食洗機用の洗剤には、いろいろな形態のものがあります。粉末状の洗剤はスプーンで計りとるものや、最近では、計りとらなくてもよい小型のスティック状にしたものもあります。粉末は扱いにくいという方は、ジェル状のものやタブレット状のものを使うなどの方法もあります。ほかにも香料の入っているもの、無香性のものなど多くの種類があるので、使い勝手含めて自分に合ったものを選ぶとよいですね。

ここではワンプッシュで計量いらずのジェル状食洗機用洗剤をご紹介します。ジェル状のものを使いたいけど、キャップに計りとるのは大変。こんな困りごとが解決できるかもしれません。

 

片手でラクに入れられる、ワンプッシュで計量いらず“ジェル状食洗機用洗剤”

ジェル状の食洗機用洗剤は、キャップなどに計りとって使用するものが多いですが、食洗機の投入口に傾けて、容器の中心部にある「PUSHボタン」をペコッと押しきるだけで1回分の適量が出てくるタイプのものがあります。片手やぬれた手でも使いやすいので、計りとるストレスが軽減できそうです。

ジェル状食洗機用洗剤の使い方

「ワンプッシュで計量いらず“ジェル状食洗機用洗剤”」
~使用した方の声※~

「私は、手に力が入らないのですが、この洗剤の容器の形状は片手で持ちやすく、片手で簡単に食洗機に入れることができ、本当に使いやすいです。洗い上がりもとても清潔です。つめかえ時も開口部分が大きいので使いやすいです。使う人に寄り添った商品をありがとうございます。」

「すぐ手荒れになるので、食洗機のお世話になっています。この洗剤は、しっかり汚れが落ち、ワンプッシュで必要量が計量できます。また、粉の洗剤のようなカスができにくいなどの利点もあります。」

※メーカーのお客さま相談窓口に寄せられたご意見を提供いただいています。
(声が寄せられた商品:花王 食洗機用 キュキュット ウルトラクリーン)

計量いらずの便利な洗剤ですが、なかには洗剤を入れたかわからなくなり、庫内を見てもわかりづらい…との声も。そのような時は、スティックやタブレット状の洗剤を利用すると、わかりやすいかもしれません。予洗いいらず※1 で速乾性があり、乾燥後の水滴残りにも対応※2 した無香料で小型のスティックタイプもあります。状況に合わせて使いやすいものを選びましょう。
※1)汚れの程度にり効果は異なります。
※2)食器の形状、庫内への設置の仕方により十分な効果が得られない場合があります。

特に新しいタイプの商品を使う際には、使用方法や使用上の注意をしっかり確認しましょう。
※商品にも記載がありますが、メーカーの公式ホームページでも、わかりやすく紹介されていますので、参考にしてください。

参考:スティックタイプの正しい使い方

便利な食洗機ですが、食洗機には入れられないもの(大きな鍋、タッパーなど軽いものなど)もあり、それらを手洗いするのが大変との声もありました。そんな時にも、今回ご紹介した「泡スプレータイプの洗剤」を活用すると、洗いもの全般が少しラクになりそうです。

 

4.まとめ

工夫次第で、食器洗い(手洗い・食洗機)はもっとラクになります。ぜひ、今後の暮らしにお役立てください。

いかがでしたか?今回は、「食器洗い(手洗い・食洗機)」に関する困りごとと、それらを解決する工夫をご紹介しました。

日常生活には多くの動作が存在し、それぞれに困りごとを感じている方がいらっしゃいます。より多くの方に、皆さんの困りごと、そして工夫を知っていただき、お役にたてればうれしく思います。障害のある生活者やそのご家族が日常生活で直面する悩みや困りごとを理解し、その声を皆さんと、そして社会と共有しながら、解決につながる活動を進めてまいります。今後の活動をより充実したものにしていくため、ぜひ、ご感想と共に皆さんの困りごとや日常での工夫の声などをお寄せください。

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