「ミライロ・コネクト Club」とは?
ミライロ・コネクトが2019年からスタートさせた、手話通訳者※1を目指す方や手話を学びたい方のスキルアップをサポートする事業です。
聴覚障害者が暮らしやすい社会を築くために、聞こえない人たちと手話で会話ができる人や手話通訳者の数を増やしていきたいという想いから誕生しました。
手話通訳士※2の資格所有者は、全国でわずか3,922名(2022年3月現在)。
合格率は10%未満という大変厳しい試験です。
※1 手話通訳者…民間資格。都道府県が認定した民間機関(全国手話研修センター)が実施する「手話通訳者全国統一試験」への合格が必須となります。
※2 手話通訳士…公的資格。厚生労働省が聴力障害者情報文化センターに実施を委託している手話通訳技能認定試験への合格が必須となります。
今年度も前年度同様、全国各地からご参加いただいた受講者と共に第32回手話通訳技能認定試験の合格に向けての講座を行いました。
そして、本講座を受講した中で6名が合格いたしました。
一般の試験合格率(9.6%)と比べて高い結果となりました。
今回、受講者から嬉しいお声を頂いたのでご紹介します。
受講者の感想
〇手話通訳士試験合格のために特化した講座内容だった。
〇読み取り通訳は、以前に比べて口形が読めるようになった。
〇聞き取り通訳は、スムーズに表出できるようになった。
〇受講者同士で手話表現を見ることも、自分自身の勉強に繋がった。
〇勉強方法が具体的に分かり、『自分に今必要なことが何か』を指導してもらえた。
〇受講者一人一人の個性や性格に合わせて、指導・評価してもらうことができた。
〇受講者同士で情報交換ができたので、楽しく受講できた。
〇地域のろう者に「手が止まらず、スムーズに動くようになった」と言われた。
〇同じ言葉でも、様々な言い換え表現がある等、引き出しが増えたように感じた。
〇時には「現場ではこうする」という通訳技術を聞くことができたのも良かった。
勉強・参考になった講座で印象に残った場面
〇指文字の読み取りが苦手で不安と講師に相談したら、受講者全員に声がけしてくださり、読み取り練習の場を作ってくださった。
〇試験当日へ向けての気持ちの整え方も指導して頂き、とても大事だということを実感しました。
〇単語選びや表現に自信が持てず、その結果、表出漏れが多く悩んでいた時に「間違っていないから自信を持って表出してください」と言っていただき気持ちが楽になりました。
〇Zoom内で少人数でグループに分かれた実技練習もあり、緊張感を味わうことができた。
〇自分の苦手な部分を自分で分析するための方法を教えていただいた。
〇模擬試験(個別に読み取り・聞き取り、アドバイスをいただく)をしていただけた。
受講者の感想
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講師からのメッセージ
コロナの影響で手話通訳士試験が1年延期となり、受講者の皆様もモチベーションのコントロールなど大変だった年でした。今回も前回の開講に引き続き、手話通訳士試験に複数名の受講者が合格しました。受講者からも講座に対して満足できたというお声を多く頂きました。引き続き、本講座が、手話通訳士の人数不足という社会課題を解決する一助となれば幸いです。今後も、多くの手話通訳士を輩出できるように頑張りたいと思います。
今年度も夏ぐらいを目処に、手話通訳士試験対策講座を実施予定ですので、ご興味がある方はお気軽にお問合せください。(福島直人)
◇手話を学びたい方へ!
ミライロ・コネクトClubでは、自分のレベルに合わせた内容を学習することができます。