ミライロ・コネクトでは、手話でコミュニケーションのとれる人材育成を目標に、2019年からさまざまな形で手話講座を開講しております。
今回、ミライロハウスTOKYOにおいて、丸井錦糸町店で働くテナントならびに丸井従業員の皆さんを対象に「接客で使える手話講座」を実施しました。
この講座は来店する聴覚障害のあるお客さまへのサービス向上を目指したもので、「接客・販売」をテーマに行いました。聴覚障害者(ろう者)は、耳が聞こえる人が音声言語で話すのと同じように、手話でコミュニケーションをとり、自身の考えや気持ちを伝えています。
本講座では、聞こえる日常から離れて、手話の世界にどっぷり浸かっていただきたいと考え、聴覚障害者である講師が声に頼らない方法で教えました。接客時に使える手話や簡単な挨拶に加え、聴覚障害のある人とのコミュニケーションの方法などをお伝えしました。
講座の概要
■開講時期:2021年1月
■回数:計3回(各回内容は同じ)
■時間:1回1時間
■受講者:丸井錦糸町店で働くテナント並びに丸井従業員(各回10名程度)
■内容
①簡単な挨拶
②接客時の頻出単語
③聴覚障害とは
④聴覚障害のある人とのコミュニケーション方法
開講にあたっての留意点
新型コロナウイルス感染症対策として、以下を徹底いたしました。
・アルコールを用いた手指消毒
・設備、備品の清掃
・検温
・フィジカルディスタンスの確保(定員12名)
・フェイスシールドを配布
・不安な方にはフェイスシールドに加えてマスクの着用を推奨
受講者の様子
全日程とも多くの方にご参加いただきました。
講座開始直後はとても緊張し、初めての音のない世界の中で戸惑いを感じているようでした。しかし、講師の自然な手話表現や表情に触れるにつれ、徐々に受講者の顔がほころび、講座に夢中になっているようでした。
受講者や講師の声
- 基本的なことが身についたと思う。レベル感が丁度良く、接客に活かせる内容が良かった。(受講者)
- 1時間はあっという間。手話と言っても表情も重要なポイントだと気づき、もっと学びたいという気持ちになった。(受講者)
- 接客の始めや最後の挨拶などでも手話が使えたら、聾者の方に喜んでもらえるので、使っていきたいと思う。講師の方の説明がすごく分かりやすく、皆が楽しみながら学べた。(受講者)
- 講座を通して受講者からの質問が多く、積極性や学びに関する期待、向上心が感じられた。今後も機会があれば手話講座を開講したい。(講師)
受講者の皆さんからうれしいお言葉をいただきました。
コロナ禍でしたが、会場では皆さんのコミュニケーションの力が遺憾なく発揮され、オンラインではわかりにくい細かい所作等での印象の違いも感じ取っている様子が伺えました。私たち担当者も、オンラインと対面の講座の特徴やそれぞれの良さを体感する機会となりました。
ミライロ・コネクトでは、今回のような実践的かつ多様な形態の講座を継続して開講できるよう取り組んでまいります。
※2021年7月末より新しく講座がスタートします。
これから申し込みたいという方は、下のボタンから案内ページをご確認ください。
※「接客業のための手話講座」を8月に開講します。
この度、6月の講座が人気で定員に達し、追加で開講することにいたしました。
接客業のお仕事で、手話を使って聴覚障害のある方とコミュニケーションをとりたい方はご参加ください。
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