ミライロ・コネクトでは2021年2月に、立命館大学 国際言語文化研究所が主催したオンラインによるリレー講座において、遠隔での手話・文字通訳を行いました。
弊社では2020年より遠隔手話・文字通訳派遣サービスの提供をしていますが、今回のように「障害」がテーマではない講座においても通訳の依頼をいただける機会が増えています。その講座内容と遠隔手話・文字通訳についてお伝えします。
講座の概要
立命館大学国際言語文化研究所では、例年実施している連続講座に代わり、新進気鋭の若手研究者グループによる多様な4企画を立て、以下の講座をオンラインで実施しました。
2020年度 国際言語文化研究所 リレー講座
1日目(2月18日)
〈第一幕〉メディアとしての風景と地域の記憶
〈第二幕〉書いて配って世界を変えるーzine・ミニコミ・フェミニズム
2日目(2月19日)
〈第一幕〉ヴァナキュラーな言語と文化
ー中世イギリス、江戸時代の越後、植民地時代のキューバを例にー
〈第二幕〉戦後東アジアをめぐる移動の生活史
遠隔手話・文字通訳の実施
このリレー講座の開催に際して、ミライロ・コネクトでは遠隔での手話・文字通訳を担当しました。
手話通訳者と文字通訳者はそれぞれ講師とは別の場所からオンライン会議システムに参加し、音声を聞きながら同時に手話や文字へ変換して通訳を行いました。
手話通訳は講師と同じ画面上に映り、文字通訳は別のブラウザを並べて見る形式で提供しました。
今後について
今回のリレー講座では、手話と文字の両方の情報保障がつきました。複数の選択肢を準備することが聴覚障害者に対するコミュニケーションのユニバーサル化にも繋がります。また、本講座を主催した立命館大学 国際言語文化研究所はより広い視点に立脚して言語研究や文化研究の可能性を追求しています。弊社も、その研究のアウトリーチの一助になったことを期待しています。
ミライロ・コネクトでは、今後も環境の変化に合わせて、聴覚に障害のある方が暮らしやすい社会を目指し、情報保障のあり方を追求し続けていきます。
お問い合わせ先
株式会社ミライロ コネクトチーム
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