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2022年07月25日

職場内のコミュニケーション環境向上のため「手話講座」を実施しました

ミライロ・コネクト

はじめに

本記事では、聴覚障害がある従業員の職場環境向上を目的とした「情報保障に関する取り組み」についてお伝えします。本講座はオンラインにて実施しました。
聴覚障害者を雇用している企業の方、情報保障や手話講座を検討されている方、お困りの方はぜひ最後までご覧くださいませ。

事前にヒアリングをし、社内の状況に合わせた実践的な講座へ

オンライン手話講座の写真
《上段:弊社社員の福島、下段:日野自動車株式会社様の参加者》

この度は日野自動車株式会社様からのご依頼で社内向け手話講座を開講する運びとなりました。事前に聴覚障害のある従業員とのコミュニケーション方法や、本講座で学習したい手話単語、社内でよく使う単語などをヒアリングした上で、ご希望に合わせたカリキュラムの考案および講師を選定し、今回はCODA(コーダ:聴覚障害者の両親を持つ人のこと)の講師が担当しました。

講座では『自己紹介』『覚えておくと便利な単語』等、実際に手を動かして体験する時間を多く設けました。

70名程度の社員の皆さまが参加され、「この単語は、どう表現するの?」といった積極的な質問が多く寄せられました。また、聴覚障害のある従業員への呼びかけ方のポイントなどについても質問があり、今後手話での会話が活発化するのではないかと考えています。

受講者の声

受講した参加者の皆さまにアンケートを取ったところ満足度は95%と高く、多くの参加者にとって「聴覚障害」の理解と手話学習の機会に繋がりました。

参加者の声(一部抜粋)

  • 手話を一つの言語ととらえることと、手話文化というものがあり、手話を使うことは異文化コミュニケーションであることを学んだ。聞こえない方への接し方や非常時等でも使える手話を活かせると思う。
  • 今回のことをきっかけに継続して学ぶことが大事だと思いました。プロを目指すわけではないですが、最低限のことだけでも身に着け機会があれば生かせるようにしたいです。なのでもっと学ぼうと思います。
  • 聴覚障害者の方と自分たちの物事の感じ方や、見え方の違いを知ることができた。聴覚障害者の方と一緒に作業をする事が多々有るのでコミュニケーションを取る際に積極的に使ってみたいと思います。
  • 手話は簡単なようで難しいという感じを持ちましたが、たくさん経験すれば、覚えられるし、聴覚障害の方とのコミュニケーションを取るには良い手段だという実感も湧きました。たった1時間30分でしたが、濃い内容の講座だったと思います。
  • 手話も1つの言語ということで、普段使いなれていない自分としては覚えられるのだろうかと思っていたが、1つ1つの由来や、イメージを伝えてくださったので、「なるほどな」と思いながら学ぶことができた。
  • 講師の方の進め方が非常にスムーズで、とても分かりやすかったです。続編を要望致します。

今回は手話講座の入門編ということもあり、業務ですぐに使うことができる便利な手話単語を中心に学習していただきました。ただ、手話は英語や中国語と同じように、一つの言語だと考えています。そのため、1回だけでなく繰り返し手話を学習して継続していくことが大切です。
今後も日野自動車株式会社様と一緒に「聴覚障害のある従業員とスムーズに手話でコミュニケーションを取ること」を目標に手話講座を実施していきます。

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