企業の方向け 聴覚障害者・聴者へのサポート
2021年08月18日

オムロングループの人事担当者様に聞きました!遠隔手話通訳派遣サービスを採用面接に導入した経緯や今後の展望とは?

ミライロ・コネクト

オムロングループ様には、2020年4月より聴覚障害のある学生の新卒採用面接において、ミライロ・コネクトの「遠隔通訳派遣サービス」を導入いただいています。

このサービスは、ZOOMなどのテレビ会議システムで実施される面接や会議、研修などにおいて、通訳者がリアルタイムで手話や文字の通訳を行うものです。

《左上:求職者(聴覚障害者/右上:面接官/下:手話通訳者》
写真は遠隔手話通訳派遣サービスのイメージです。
(詳しくはこちらの記事をご覧ください)

 

今回は、新卒採用を担当されている人事部の小中健太郎様と、人財ソリューションセンターダイバーシティ推進部の庄司輝実様に、遠隔手話通訳派遣サービスの導入に至った経緯や感想、今後の展望などを伺いました。

オムロングループ様には文字通訳も導入いただいておりますが、今回は手話通訳について詳しく伺いました!

 

 

オムロングループの障害者雇用への取り組み

Q:聴覚障害のある社員は何名の方が働いていますか?また、普段はどのような業務をされていますか?

【イラスト】人事担当者聴覚障害のある社員は40名程度いて、従事している業務は技術(研究開発、商品開発、生産技術等)、生産(製造、品質管理、生産管理等)、スタッフ(人事、総務、IT、事業企画等)と多岐に渡ります。特に職種にはこだわっておらず、その方の能力などをみて採用しています。

 

Q:障害者雇用に取り組む背景を教えてください。


【イラスト】人事担当者出発点は社会福祉法人「太陽の家」の創設者である中村裕医学博士とオムロン株式会社の創業者である立石一真」との出会いです。双方の理念の共鳴により、1972年に日本で初めて障害者が働く福祉工場-オムロン太陽(株)を設立しました。その当時から「障害者を保護するのではなく、事業の中で活躍できるような会社にしたい」という思いで取り組みを進めています。

 

Q:障害者の雇用に関して、どのように考えていますか?


障害者に働く機会を与えるのではなく、本人が持っている力(強みや専門性)を最大限に発揮してもらうためには何が必要かを考え、配慮を行っています。その取り組みの一つが、情報保障だと考えています。

採用面接では、手話通訳や文字通訳を配置することで、求職者が面接官に熱意を伝えやすい環境を整え、安心して臨めるようにしています。

また職場環境も同様に、本人が持っている力を最大限発揮してもらえるよう、研修に手話通訳者や要約筆記者の派遣を依頼したり、UDトークをインストールした端末を提供する等、個々に合わせた対応を心がけています。

 

遠隔手話通訳派遣サービスの導入と感想


Q:新型コロナウイルス流行前後の、障害者の採用方法を教えてください。


【イラスト】人事担当者まずはじめに面接前に求職者へ必要な配慮事項を確認します。新型コロナウイルスの流行前は、聴覚障害者に対してはUDトークを利用し、発話が困難な方へは筆談でのやり取りをしていました。

情報保障の方法として手話の選択肢もありましたが、社内での日常的なコミュニケーション方法としてはUDトークが望ましいと思い、活用していました。

しかし、新型コロナウイルスの流行後は対面での面接ができず、オンライン面接へと切り替える必要があっため、社内で面接の方法を検討しました。

 

Q:遠隔手話通訳派遣サービスを情報保障に取り入れた理由を教えてください。

求職者と面接官がタイムリーにコミュニケーションがとれ求職者が熱意を一番に伝えられる方法を検討した結果、遠隔手話通訳派遣サービスの導入に至りました。

 


Q:導入してみて、いかがでしたか?

【イラスト】人事担当者

2020年度の遠隔手話通訳派遣サービスの導入当時はオンライン選考自体に不慣れでしたが、2021年度からは体制が整い、担当者が慣れてきました。

このサービスを導入して、スムーズなコミュニケーションが取れていると感じています。画面を通して、手話通訳者の方が面接官・求職者の表情を見ながら、面接が進んでいるような印象を受けています。

 

Q:オンライン面接の仕組みを教えてください。

【イラスト】人事担当者

まず面接官と手話通訳者は指定の会議システムに入ります。その中に求職者と手話通訳者だけの控室を設けています。これは面接開始前に手話の映り方や当日の流れなどを確認するためです。そして、時間になったら指定のURLに入ってもらうという流れになります。



Q:遠隔手話通訳派遣サービスのメリットを教えてください。


【イラスト】人事担当者■オンライン面接のメリット
求職者に限らず、手話通訳者に面接会場に来て頂かなくても面接が行えるという点です。

■遠隔手話通訳サービスのメリット
採用面接は、企業や求職者の都合により、急遽日時が決定することもあります。2、3日前に決まることもあるので、現地への手話通訳者の派遣が間に合わない場合、遠隔だからこそ企業の都合に合わせてもらうことが可能となりました。

また、手話は一つの言語だと感じました。求職者の言いたいことや伝えたいパワー・熱意が手話通訳者の方を介して面接官に伝わってきます。

 

 

今後の展望

Q:新型コロナウイルスが終息後の、遠隔手話通訳派遣サービスの活用を含めた今後の展望を教えてください

【イラスト】人事担当者

全ての会議や研修において遠隔手話通訳派遣サービスが活用できるのかどうかはまだわかりませんが、オンラインにおいてはタイムリーにコミュニケーションがとれるこの通訳方法が良いと感じています。今は面接だけですが、説明会や職業体験の場などでも積極的に活用していきたいです。

 

 

ミライロ・コネクトの担当者から一言

オムロングループ様の2020年度・2021年度の新卒採用面接においては、文字通訳(UDトーク)だけではなく、手話による通訳も導入いただきました。

この取り組みにより、「聴覚障害のある学生さんが、自分自身を一番アピールできる方法を選択できる環境づくり」をお手伝いすることができ、とても光栄です。

また、今回お話を伺ったことで手話通訳により、手話が第一言語である聴覚障害のある学生の熱意が伝わってくるなど、「情報保障は聞こえない人のみならず、聞こえる人のためのものでもある」ということを改めて感じることができました。

今後もさまざまな企業様に手話・文字の通訳者を派遣し、情報保障のサポートをしていきます。



世界160ヵ国で放送中!
オムロングループ様の取り組みも紹介されている
NHK WORLD「The Signs」を無料でご覧いただけます。

番組は英語ですが、インタビュー部分は日本語です
動画を見る

 

お問い合わせ先

株式会社ミライロ コネクトチーム

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