この度、スマホがあれば、いつでも、どこでもバラエティ見放題「FANYチャンネル」にて配信されている一部のコンテンツに、バリアフリー字幕を付けました。「聴覚障害のある方やご高齢の方にもコンテンツを楽しんでもらいたい!」という吉本興業のご担当者様の想いを受け、ミライロ・コネクトが字幕に表しました。
取り組みの背景
2021年4月から「エンターテイメントを愛するすべての方と『おもしろいを、もっと一緒に。』というスローガンを叶えたい」との想いから、「FANYチャンネル」内に「バリアフリー字幕付きコンテンツ」コーナーが設置されました。
バリアフリー字幕付きコンテンツの配信により、聴覚障害のある方をはじめ、耳が聞こえづらいご高齢の方もコンテンツを楽しむことができるようになりました。ミライロ・コネクトは吉本興業の想いに共感し、一部のコンテンツにバリアフリー字幕を付けました。
バリアフリー字幕とは
バリアフリー字幕は洋画などの台詞だけを文字化した字幕とは異なり、発話者の名前や映像で流れる音楽、効果音などの音情報も文字で表していることが特徴です。
主に聴覚障害のある方に対して付けられるため、作品の「音」を字幕で表現します。テレビや映画の映像だけでなく、美術館や水族館などでも作品や映像を楽しめるように取り入れられています。
バリアフリー字幕を付けたコンテンツ
「FANYチャンネル(※)」内に「バリアフリー字幕付きコンテンツ」コーナーが設けられています。 ミライロでは以下の動画12本にバリアフリー字幕を付けました。
6タイトル12エピソードにバリアフリー字幕を付けました。
<対応タイトル>
・「ムチャブリレ」(1話)
・「笑イザップ」シーズン2(2話)
・「お前がプロデューサー」シーズン1(1話)
・「お前がプロデューサー」シーズン2(5話)
・「東野登山隊」シーズン1(1話)
・「東野登山隊」シーズン2準備編(2話)
※FANYチャンネルとは、おもしろいを、もっと一緒に。全国のエンターテインメント番組やよしもとの劇場公演のアーカイブを中心とした10,000本以上のコンテンツを見放題の映像配信サービスです。
字幕作成担当者・上原のコメント
今回字幕を付けたのはお笑い番組だったので、「お笑いを届ける事」を最も意識しました。例えば、オチが先に表示されてしまわないように字幕の表出タイミングに気を付けたり、ドッと笑い声が起こっているのか、それともクスクスと笑う声が聞こえているのか、という笑いに関係するような情報も表現したりしました。
また、映像によっては背景の色の移り変わりが激しく、文字が読みづらく感じる部分もあったので、文字に薄い背景色を入れるなど、読みやすさの工夫もしました。
このように、単に音を文字化するのではなく、「耳が聞こえる友人や家族と一緒に見ていても、一緒のタイミングで笑える字幕にすること」を一番心がけました。
まとめ
今回の事例のように、最近は字幕付きの動画コンテンツが増えてきています。
遡ると、テレビ放送や邦画に字幕がなかった時代は、聴覚障害のある方は何を話しているのかわからず、聴者と同じようにエンターテイメントを楽しむことが難しい状況でした。しかしテレビ字幕放送をきっかけに聴覚障害のある方の世界が大きく変わり、今では字幕が欠かせないものになりました。
また、単に音を全て文字化するのではなく、「番組を楽しむために必要な情報を文字にする」というのがバリアフリー字幕の特徴でもあります。
ミライロ・コネクトでは、情報保障の観点から聴覚障害のある方の視点に立ち、映像を楽しむための字幕を作成することで、誰もがエンターテイメントやアートなどを楽しめる社会を目指していきます。
今後も、より多くの映像にこうした情報がつくことを願っています。お悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
>ミライロコネクトチーム connect@mirairo.co.jp