はじめに
本記事では、接客に関連した手話動画の作成における「手話の監修」に焦点を当ててお伝えします。聴覚に障害のあるお客さまを接客する機会がある企業の方、職場内のコミュニケーションのため手話講座を検討されている方、その他研修等でお困りの方はぜひ最後までご覧くださいませ。
聴覚障害のあるお客さまへ手話で接客できるようになるため、スタッフが基本の手話を学習
この度は、株式会社ローソン様からのご依頼受け、接客時に使える手話動画作成のため、手話の監修を行う運びとなりました。手話動画を社内で広めることにより、会社全体でユニバーサルマナーを考えるきっかけを創りたいという担当者の想いがあったそうです。
ローソン様ではすでに、聴覚障害がある方向けの指差しシートの導入など先進的なお取り組みをされています。今回は、聴覚障害者が買い物されるときに従業員が使える手話を学習したいとご相談をいただきました。接客で使う用語や商品名などの手話をどのように表現するのか、また、聴覚障害者に手話で接客する時のポイントもお伝えしました。
監修担当者・江﨑のコメント
基本の挨拶や接客用語の手話を10個ということで承りました。よく使用する用語の手話を取り上げ、かつ模擬店舗のレジ内で撮影したため、リアリティのある動画の仕上がりになったと感じています。
固有単語の手話表現監修で工夫したのは「からあげクンおススメです」という接客用語です。
「からあげクン」はローソン様の定番商品ですが、決まった手話は見当たりません。そこで「からあげクン」の材料であり、パッケージにも大きく描かれている「にわとり」を手話で表現し、商品を手で指し示す手法をとらせていただきました。具体的に明示し、それから「おススメです」と続けることで、視覚的に分かりやすくできたかと思います。
新たなお取り組みのサポートをさせていただきありがとうございました。ローソンスタッフの皆さまに手話が広まるのを楽しみにしております。
まとめ
今回のお取り組みのように、業界や職種に合わせた手話動画の作成や手話講座が増えてきています。合わせて、手話の監修業務のご相談をいただく機会も増えています。
聴覚障害者にとって「普段の生活で手話を使ってコミュニケーションをとってもらえるとうれしい」と答える人は多いように感じます。例えるなら、海外旅行に行った際に自国の言語で話しかけてもらえるのと同じようなイメージです。
ミライロ・コネクトでは引き続き、さまざまな場面において手話でコミュニケーションがとれる社会を目指します。手話の監修を希望の方はどうぞお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
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