バリアフリー ユニバーサルマナー
2022年02月08日

補助犬と出会ったら知っておきたいこと

ミライロ

補助犬のイメージ写真

補助犬という言葉を耳にしたことはありますか?
盲導犬や介助犬などはよく耳にする人も多いと思います。

この記事では、補助犬の役割から、実際に出会った際や、連れている方に対してできるマナーについて分かりやすく解説します。

<目次>

補助犬とたわむれる画像

補助犬とは?

補助犬は、身体障害者補助犬という正式名称があり、「身体障害者の自立と社会参加に資するものとして、身体障害者補助犬法に基づき訓練・認定された犬」※1と定義づけられています。簡単に言うと、身体障害のある人の生活をサポートしてくれる、法律にて正式に認定された犬にあたります。

※1:厚生労働省HP 身体障害者補助犬 より

補助犬の種類は?

補助犬にあたるのは、「盲導犬」「聴導犬」「介助犬」の3種類の犬です。
それぞれについて詳しく解説します。

盲導犬 

視覚に障害がある人の生活をサポートする補助犬です。主に、歩行の際にまっすぐ歩けるように誘導したり、障害物の有無を知らせたりしてくれています。

<例>

  • 車道や段差の前で止まる
  • 道路をまっすぐ歩く
  • 目的地まで誘導する

聴導犬 

聴覚に障害がある人の生活をサポートする補助犬です。基本的に音を知らせるなど、聴覚に障害がある人の耳の代わりをしてくれています。

<例>

  • チャイムやノックの音を伝える
  • 電話やメールの音を伝える
  • タイマーなどの音を伝える

◇介助犬 

肢体に障害がある人の生活をサポートする補助犬です。物を持ってくるなど、手や足の代わりをしてくれています。

<例>

  • 落としたものを拾う
  • リモコンやペットボトルなどを持ってくる
  • ドアを開け閉めする

盲導犬、聴導犬、介助犬のイラスト

補助犬に出会ったら?

では、実際に補助犬に出会った場合、私たちにはどのようなことが出来るでしょうか。基本的に気を付けたい3つのことをまとめました。

1.補助犬に声をかけない

街中で犬を見かけるとつい声をかけたくなると思いますが、一緒に歩いている補助犬はペットではなく、仕事に集中しています。仕事中の補助犬に声をかけると、集中力が途切れたり、正しい判断ができなくなったりしてしまい、事故につながる恐れもあります。補助犬をご自身の体の一部と認識されている方もいらっしゃいますので、声をかけること以外にも、勝手に触ることはもちろん、おやつなどを与えたりするのも控えましょう。

2.連れている方がお困りの際は

補助犬がいれば絶対に安心というわけではありません。例えば、初めての場所では指示を出す本人自身が道を覚えていないと迷ってしまうなど、状況によっては補助犬にも対応できない場合があります。困っているのを見かけた際は、「何かお手伝いできることはありますか?」とお声かけいただくと、ご本人も安心できます。この場合も補助犬ではなく、連れているご本人にお声かけをお願いします。

3.同伴の理解を

最近では、飲食店や商業施設など、ペットの同伴をお断りされている施設もあります。しかし補助犬の場合は、2002年10月に施行された「身体障害者補助犬法」という法律により、公共施設はもちろん、飲食店、ホテル、デパート、映画館、病院などのあらゆる民間施設でも同伴が認められています。また、人に吠えたり噛んだりしないように特別な訓練もされています。迷惑がったり、退去するように指示する言動などはNGです。

補助犬を連れた方お客様がいらっしゃったら?

飲食店に盲導犬を連れた方が来店される際のイラスト

ご自身の働く商業施設や飲食店、宿泊施設などに補助犬を連れた方がお客様として来店されることもあります。その場合、お迎えする側としてはどのような対応をすれば良いのでしょうか。

◇まずは受け入れる体制を

先述にもあったように、「身体障害者補助犬法」により、あらゆる公共施設・民間施設で補助犬の同伴が認められています。受け入れが義務化されていますので、補助犬の同伴を基本的に拒否することはできません。しかし、十分な知識や体制が整っていないと、入店を受け入れにくかったりスムーズな対応ができなかったりということにも繋がってしまいます。ここでは、安心して施設を利用してもらうために出来ることをいくつか紹介します。

1.本当に補助犬か確認するには?

受け入れの際によく不安になるのが、本当に補助犬なのかどうかの確認です。盲導犬には白や黄色のハーネスが、聴導犬や介助犬には胴着に表示などがつけられていますが、見た目で判断が難しい場合などは、認定証の確認をお願いして問題ありません。補助犬の使用者には認定証の携帯が義務付けられていますので、万が一提示出来なかった場合は受け入れをお断りすることも可能です。

認定証や、補助犬に身につけられている表示は、以下のようなものになります。

※厚生労働省「身体障害者補助犬の概要・利用方法」ページ
様式第一号(第四条関係)、様式第三号(第九条関係)を参考に画像作成

使用者本人が携帯する認定証 イメージ画像右)補助犬につける表示 イメージ画像

左)使用者本人が携帯する認定証  右)補助犬につける表示 

◇2他のお客様への理解を促す

施設内の補助犬の同伴が認められていることを知らない方も、まだまだ多くいらっしゃいます。ペットの同伴と同じように捉えて不快な思いをされる方もいるため、受け入れていることを周囲に知らせるステッカーやポスターなどで、周りのお客様に理解を促すことができます。補助犬を連れている方自身も、掲示があることで安心して利用することができます。

3.同伴が難しい状況での待機場所を確認する

同伴の受け入れは義務であるものの、例えば温泉の中まで一緒に入るのは難しいですし、美容室などで散髪中もそばにいると髪の毛や汚れが補助犬についてしまいます。このように、どうしても一緒にいることが困難な場合は、補助犬に待機してもらう場所を相談し、決められた位置で待ってもらうようにします。

◇4.排泄場所の確認

これは必ずしも必要ではありませんが、長時間滞在される際などには、途中で補助犬の用を足す必要もあります。排泄場所の案内をお願いされた場合には、どのような場所がよいか確認を取り、適切な場所をご案内します。多機能トイレや屋外のスペースなど、事前に案内可能な場所をチェックしておくとスムーズなご案内が実現できます。

 まとめ

このように、補助犬を連れている方への理解と、お客様として利用される際の基本的な対応を解説しました。もちろん障害のある方が必ずしも補助犬を連れているわけではありません。補助犬の有無に関わらず、もしお困りの方がいらっしゃったら「何かお手伝いできることはありますか?」と是非お声かけしてみてください。より詳しく障害のある方など多様な方への向き合い方を学びたい方は、ユニバーサルマナー検定も併せてご確認ください。

>ユニバーサルマナー検定詳細ページ

ユニバーサルマナー検定 バナー画像

参考リンクまとめ

特定非営利活動法人 日本介助犬アカデミー 補助犬同伴のお客様への応対

厚生労働省HP 身体障害者補助犬