ノウハウ ナレッジ 暮らしの工夫
2026年10月04日

~「リラックス編」~ なんとなく体が重い、気分が晴れない… そんな日に、心と体をゆったり休める皆さんの工夫をご紹介します。

ミライロ

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※ミライロは、一般財団法人 花王みらい共生財団と連携し、障害のある生活者やそのご家族に向けて、日常の生活場面で直面する悩みの解決につながる情報をお届けする取り組みをしています。

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目次
  1. . はじめに
  2. . アンケート調査から見えた「リラックスに関する実態と悩み」
  3. . アンケート調査から見えた「リラックスするための工夫」
    ー 簡単に心地よい温度の“蒸気温熱で眠りをサポートするアイマスク”
    ー ほぐしたいところに“直接貼って温める心地よい蒸気温熱シート”
    ー 手軽にポンッと入れるだけ“炭酸ガスで温浴効果を高める入浴剤”
  4. . まとめ
    ※皆さんのご感想をお寄せいただけるアンケートもご用意しています。
この記事は…

・なんとなく体が重い、だるいと感じる方
・気分や頭がすっきりしない方
・なかなか寝つけない方
・自宅で手軽に使える、自分に合ったリラックスグッズを知りたい方

などに、おすすめの記事となっています。

 

1.はじめに

今回は、多くの方からご要望をいただいた「リラックス編」です。

前回の記事では、食器洗い(手洗い・食洗機)に関する困りごとをテーマに、皆さんの工夫をお伝えしました。(前回記事はこちら)

前回記事の読後アンケートでは…

「食器洗いは長時間立つ姿勢がつらいです。鍋などは重くて大変などの意見にも共感しました。」

「首が痛く、食洗機の購入を考えることがありましたが、まずは泡スプレータイプの食器用洗剤を試してみようと思いました。」

「食洗機を使い始めたばかりで洗剤の計量が大変だったのですが、ワンプッシュで計量いらずのジェル状食洗機用洗剤に大変興味がわきました。」

などの声をいただきました。ほかにも「同じ悩みの人が多く、親近感が持てた」「同じ障害のある方の体験談は参考になった」など、たくさんのうれしい反響がありました。声をお寄せいただいた皆さん、ありがとうございました。

今回は、アンケートで要望の多かった「リラックス」に関する困りごとや工夫をご紹介します。

記事の作成にあたり、ミライロIDユーザーを対象に「ご自宅でのリラックス方法についてのアンケート」を行いました。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

身体障害・知的障害・精神障害・発達障害など、さまざまな障害がある合計607名の方の回答から、特に気づきのあった内容をピックアップし、まとめました。
2.アンケート調査から見えた「リラックスに関する実態と悩み」

9割近い方が「週1回以上リラックスしたい」と回答。体の疲れやストレスを大きく感じた時に、気分転換したいという声が多く見られました。

Qリラックスしたいと思う頻度はどのくらいですか?また、季節や時期による変化はありますか?

左右に2つのグラフ。左側が、リラックスしたいと思う頻度を表す円グラフ。ほぼ毎日が62.3%。週に3~4回程度が15.8%。週に1~2回程度が10.2%。月に数回程度が4.5%。リラックスしたい時はほとんどないが7.2%。n数607人。右側が、リラックスしたいと思う時が増えやすい時期を表す横棒グラフ。春(3~5月)頃が71人。梅雨(6~7月)頃が161人。夏(7~9月)頃が99人。秋(10~11月)頃が43人。冬(12~2月)頃が126人。季節の変わり目(寒暖差が大きい時)が220人。天気や気圧が不安定な時(雨の前後など)が216人。その他が18人。総件数954件複数回答、n数356人。

88.3%と9割近い人が「週1回以上リラックスしたいと思う」と回答。

季節の変わり目には「寒暖差に体がついていかず、体調をくずしやすい」、天気や気圧が不安定な時には「頭痛やめまい、体のだるさなど」を具体的な困りごととして挙げ、リラックスしたいと感じる頻度が高くなると答えた人が多数。

Qリラックスしたいと思うのはどのような時ですか?

リラックスしたいと思う時を表す横棒グラフ。疲労がたまった時が410人。緊張や不安が強い時が291人。痛み・こりを感じる時が241人。体の冷えを感じる時が70人。気分が落ち込む時(モヤモヤする時)が303人。イライラする時が235人。目もとが重い・ショボショボする時が85人。目が疲れた時が146人。眠る前が166人。仕事・通所・学校のあとが、202人。人混み・音などの刺激を受けたあとが、231人。その他が24人。総件数2404件複数回答、n数は563人。

「疲労がたまった時」「気分が落ち込む時」「緊張や不安が強い時」が多数。

 

<アンケートに寄せられた声>

「常に思考が止まらず、リラックスできる時間がない。いろいろ考えてしまい、眠れない。」(精神障害、発達障害、知的障害)

「車いすに乗っていることで、足腰が痛くなる。操作で腕が疲れる、こる。お尻が痛くなる。」(下肢障害、体幹障害)

「感覚過敏のため、匂いや光などにより疲れてしまう。人混みに行った日は、刺激を受けすぎて落ち着かない。」(精神障害、発達障害)

「人混みでは、周辺の状況に集中している時間が長いため疲れる。」(視覚障害)

「視覚情報に集中するため、外出すると目が疲れる。周囲の会話を聞き取ろうと常に神経を使っている感覚がある。」(聴覚障害)

いろいろ考えてしまって眠れない様子のイラスト

体の疲れだけでなく、心の疲れやストレスを感じた時にも「リラックスしたい」という気持ちが強くなることがわかりました。また、「新年度での環境に伴う緊張(春)」「冷房による体の冷え(夏)」「寒さによる体のこわばりや乾燥(冬)」など、季節特有の悩みも、リラックスしたいと感じる要因として挙げられています。

 

Qどのような状態になったら、リラックスできたと感じますか?

リラックスできたと感じる状態を表す横棒グラフ。自然と眠くなる・寝つきがよくなるが351人。こりがやわらぐが151人。頭がすっきりするが219人。気持ちが落ち着くが388人。イライラが軽くなるが232人。体が温まるが102人。目もとがラクになるが84人。目の疲れがやわらぐが124人。気分転換できるが328人。その他が50人。総件数2029件複数回答、n数は607人。

「気持ちが落ち着く」「自然と眠くなる・寝つきがよくなる」時にリラックスできたと感じる人が多い。

 

リラックスグッズを活用されている方も多く見られました。
リラックスするために「入浴剤」「温熱アイマスク」「保冷剤・保冷枕」「冷感シート」など、さまざまなグッズを使用している方もいます。

一方で、リラックスグッズを使用していない方もいます。
使用していない理由としては、準備や片づけの手間や安全面への不安などがあるようです。そのため、リラックスグッズは「準備や片づけがラク」「使い方がわかりやすい」といった点が商品選びの重要ポイントとなっているようです。

 

皆さんの意見から、疲労がたまった時や気分が落ち込む時など、日常生活でリラックスしたいと思う頻度はとても高いことがわかりました。「気持ちを落ち着かせたい」「寝つきがよくなりたい」といった声が多く、すでにさまざまなリラックスグッズが活用されていますが、より安全でラクに使えるグッズが求められているようです。

3.アンケート調査から見えた「リラックスするための工夫」

 

ここからは、リラックスするための工夫について、皆さんからいただいた意見の一部と、関連したおすすめの方法をご紹介していきます。

Qリラックスするために普段使っているグッズや、市販品に「こんな商品があったらいいな」と思うアイデアがあれば教えてください。

<アンケートに寄せられた声>

「睡眠がとりやすいよう、アイマスクを使用している。」
「体調不良の時にサッと使える簡単なものがよい。電子レンジでの温め不要のものがあると便利。」
「視覚障害のある人でも使いやすい商品がほしい。」
「無香料のグッズがほしい。」
「火を使わず、いろいろな香りを試せるものを使ってみたい。」

 
 
アンケートでは、「自然と眠くなる」「寝つきがよくなる」という状態をリラックスできたサインとして挙げる人が多く見られました。体は疲れているのに寝つけなかったり、いざ眠ろうとするといろいろ気になって眠れない…という経験があるのではないでしょうか。そんな時、すっと眠りについて、翌朝までしっかり眠れて、すっきり目覚められるとよいですね。寝る前のリラックスグッズとしては、アイマスクを使っている方も多いようです。さまざまな種類がありますが、目の周りを温めるタイプのアイマスクでは、使用前に電子レンジで温めて繰り返し使えるものや、パッケージを開封して装着するだけですぐに使える使い捨てタイプなどがあります。ここでは、手軽に使えてリラックスして眠りにつきやすくなる商品(形や中身が工夫された商品)をご紹介します。
 

簡単に心地よい温度の“蒸気温熱で眠りをサポートするアイマスク”

目が疲れた時や寝る前に、お風呂のような心地よい温度(約40℃)の温熱蒸気が約20分続く、目もとを覆うアイマスクを使うと気分までときほぐしてくれそうです。寝る前に使えば、いつの間にかぐっすりと眠れるかもしれません。事前に電子レンジなどで温めなくても、パッケージを開封して装着するだけですぐに使えて、使用後はそのまま捨てられるので手間がかかりません。また、やわらかい極厚の不織布が温熱蒸気を含んでふくらみ、目もとに心地よくフィットします。香りが気になる方には無香料タイプを、アロマ効果でリラックスしたい方には、天然エッセンシャルオイルがブレンドされたラベンダーや完熟ゆずなどいろいろな香りも選べるので、気分やシーンに合わせて使えるのもよいですね。

睡眠ヘルスケア協議会が定める「スリープサポート認証制度」でゴールド認証を取得している商品もあるようですので、参考にしてみてください。

蒸気温熱で眠りをサポートするアイマスクの特徴を表したイラスト。上部に、パッケージを開ける様子と、装着するだけですぐに心地よい温熱蒸気につつまれる様子。下部に、ふわふわの不織布が目もとに心地よくフィットするイメージ図。アイマスクと目もとの間に蒸気がまんべんなく行き渡るイメージのイラスト。

「簡単に心地よい温度の“蒸気温熱で眠りをサポートするアイマスク”」
~使用した方の声※~

「これを使ったら眠れて悩みが解消された。とても助かっている。ゆず、ラベンダーなどいろいろ香りを楽しんでいる。今後も使い続けたい。」

「自然で心地よい金木犀の香りによるリラックス効果は絶大。4、5時間で目が覚めてしまっていたのが、これを使用して寝ると7、8時間経っていたりするため、とても重宝しています。」

「この商品に救われました。最近、精神的に疲れることがあり、眠れない日が多い中、友人から、このアイマスクをもらいました。昔使って自分には合わないなと思っていましたが、今回もらったものは、目に当たる部分がとにかくふわふわしていて、ものすごく気持ちよかったです。寝ることが楽しみになりました。」

そのほか、「朝もすっきりする感じがする」「気分や体調で香りのあるものと無香料を使いわけている」といった声もありました。

※メーカーのお客さま相談窓口に寄せられたご意見を提供いただいています。
(声が寄せられた商品:花王 めぐりズム 蒸気めぐるアイマスク※1)
※1)睡眠ヘルスケア協議会が定める「スリープサポート認証制度」でゴールド認証を取得。(詳しくはこちら)

 

 



<アンケートに寄せられた声>

「肩や首の後ろ、関節に直接貼れるカイロがほしい。」
「気軽に足湯ができるような、お湯をこぼす心配のない適温の蒸気が出るバケツみたいなものがあるとよい。」

 

ほぐしたいところに“直接貼って温める心地よい蒸気温熱シート”

外出時の緊張や長時間の移動などで疲れがたまった時、体や心を少しでもリラックスさせて癒されたいですよね。湯船につかってホッとする時間をとれるとよいですが、お風呂の準備や入ること自体が大変ということもあるかと思います。手軽に体を温めてくれるものとしては、一般的な使い捨てカイロがありますが、蒸気の出ない乾熱で温度が高めなので、温めたいところの肌に直接使うのは難しいようです。ここでは、手軽に直接肌に貼って使えて、じんわりと体の深部まで温めることができる商品を紹介します。紹介する蒸気温熱シートは、快適温度約40℃が5~8時間続く一般医療機器です。医療機器といっても使い方は簡単。パッケージを開封して蒸気温熱シートのはくり紙をはがし、首や肩、腰、おなかなどに直接貼るだけです。心地よい蒸気の温熱が、患部を深く温めて血行を促進。こりや痛みをほぐしてくれるので、リラックスするのにも役立ちそうですね。肌あたりがやさしい蒸気は、衣類をぬらす心配もありません。薄型で無香料なのも使いやすそうです。特に冬の寒い時期や、夏でも冷房で体が冷えてしまっている時などにも効果的かもしれません。

蒸気温熱シートの特徴を表したイラスト。上部に粘着部分の範囲を伝えるイラスト。「肌にやさしい粘着剤を使用。肌のために、粘着面積も少なく!」の文字。下部に、「首、肩、腰やおなかなどに直接貼れる」の文字と各場所に貼っている様子のイラスト。

「ほぐしたいところに“直接貼って温める心地よい蒸気温熱シート”」
~使用した方の声※~

「首にずっと痛みがある。カイロはじかに肌に貼れないが、この商品は肌に直接貼れる。これを貼るとかなり快適に過ごすことができる。」

「親子揃って片頭痛持ち。動けなくなるくらいしんどい時、肩こりがひどくて痛み止めを飲んでもつらい時に温熱シートでかなりラクになりました。今までカイロなどを服の上から貼っていましたが、熱すぎたりズレたりちょっと不便でした。温熱シートは温度が本当に適温なのと、患部に直接貼れて、剥がれにくい。自分も子どもも本当に助かっています。」

「この商品はずっと愛用している。夏でも冷房で体が冷えるので、これを使うと温まってよい。」

そのほか、「温まってゆっくり眠れた」「リハビリ中に役にたった」といった声もありました。

※メーカーのお客さま相談窓口に寄せられたご意見を提供いただいています。
(声が寄せられた商品:花王 めぐりズム 蒸気の温熱シート 肌に直接貼るタイプ)

手軽にポンッと入れるだけ“炭酸ガスで温浴効果を高める入浴剤”で疲労回復

湯船につかってゆったりできる時には、より効果的にリラックスできる入浴剤を使ってみるのもよいですね。入浴剤にも多くの種類がありますが、液体や粉末をはかりとる必要がなく、1回分の錠剤が袋に入っていて、湯船にポンッと入れるとかき混ぜなくても炭酸ガスとともにお湯に溶けるものは、使い勝手がよさそうです。炭酸ガスで温浴効果が高まり、疲労回復にも役立ちます。塩素除去成分が入っていて、肌がピリピリしにくく、素肌と同じ弱酸性で肌にとってうれしいものもあるようです。お湯の色も透明タイプやミルキー(濁り)タイプ、多くの色や香り(無香料も)があり、気分によってお気に入りのものを使い、アロマ効果も楽しみながらリラックスしてみるのはいかがでしょうか。
また、錠剤が大きめで、お湯に溶け込む炭酸ガスが高濃度タイプのものなどもあります。足腰などの疲労・肩こりが気になる時や、寝入り時の手足のつらい冷え対策など、状況に合わせた内容のものが選べるのも参考になりそうです。

炭酸ガスで温浴効果を高める入浴剤の特徴を表したイラスト。左側に、視覚障害者が湯船に入浴剤を入れる様子のイラスト。「軽量いらずで湯船にポンッと入れるだけ」の文字。右側に、錠剤がお湯に溶けていくイメージイラスト。「炭酸泡がお湯に溶け込んで肌から浸透。温浴効果を高めて疲労回復」の文字。

「手軽にポンッと入れるだけ“炭酸ガスで温浴効果を高める入浴剤”」
~使用した方の声※~

【ベーシックタイプ】
「やさしい香りで炭酸浴もあって、肌に刺激が強すぎず、自分にはちょうどよい。この商品はなくさないでほしい。」

「香りがよいだけではなく、しっかりと体が温まる感じがして、とてもリラックスできます。それに加え、お手頃価格なのが一番うれしいです。開発者の方には感謝したいですし、これからも、だれにとっても手に入りやすく、ちょっと毎日が豊かになるラインナップを増やしてほしいです!」

そのほか、「香りの種類が多く、毎日どれにしようかなと楽しみ」「お湯の色がきれいでリラックスできる」といった声もありました。

※メーカーのお客さま相談窓口に寄せられたご意見を提供いただいています。
(声が寄せられた商品:花王 バブ)

【高濃度炭酸ガスタイプ】
「使用するとリラックスできて、つらい足や腰がラクになります。これを使うと翌日に備えられる感じ。高麗ニンジンが入っているタイプを試しに1錠買って使ったらとてもよかったので、ときどき使うようになりました。」

「高濃度炭酸ガスの商品は、極度な冷え性の私でも温かい湯につかっている感覚があり、湯上りもポカポカする。寝る直前に入ればぐっすり。もう衝撃でした。こんなにも違うものかと。治療ではないので冷え性改善まではいきませんが、それでも、日々1日の冷えをその日のうちにリセットできれば、夏場などは特に冷房による冷えで胃腸の不調に悩まされることもなさそうです。」

※メーカーのお客さま相談窓口に寄せられたご意見を提供いただいています。
(声が寄せられた商品:花王 バブ メディキュア)

ここまで、さまざまなリラックスできるグッズを紹介しましたが、新たな商品を使う際には、使用方法や使用上の注意をしっかり確認しましょう。
※商品にも記載がありますが、メーカーの公式ホームページでも、わかりやすく紹介されていますので、参考にしてください。

 

4.まとめ

工夫次第で、もっと安全でラクにリラックスできるかもしれません。ぜひ、今後の暮らしにお役立てください。

いかがでしたか?今回は、「リラックス」に関する困りごとと、それらを解決する工夫をご紹介しました。

日常生活には多くの動作が存在し、それぞれに困りごとを感じている方がいらっしゃいます。より多くの方に、皆さんの困りごと、そして工夫を知っていただき、お役にたてればうれしく思います。障害のある生活者やそのご家族が日常生活で直面する悩みや困りごとを理解し、その声を皆さんと、そして社会と共有しながら、解決につながる活動を進めてまいります。今後の活動をより充実したものにしていくため、ぜひ、ご感想と共に皆さんの困りごとや日常での工夫の声などをお寄せください。

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