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2017年01月13日

LGBTの人が働きやすい環境とは? 当事者の人事部長による対応セミナー

ミライロ

画像 セミナーの題名

過半数の人たちが、LGBTを知らない

この数年、何かとLGBTというキーワードをメディアや雑誌などで耳にした方は多いのではないでしょうか。現在、日本社会においてもLGBTの人たちを巡る社会的な動きは急速に進んでいます。例えば2015年(平成27年)11月5日には全国で初めて、東京渋谷区が同性カップルに対して「結婚相当の関係」と認める証明書が発行されたり、オリンピック・パラリンピックの五輪憲章には「性的指向による差別禁止」が盛り込まれることが決まっています。
一方でLGBTに関して知っているか否かのアンケートを約1,000名の方を対象にとった最新のアンケートでは、52.3%の人が「LGBTを知らなかった」と答えました。

また、NHKが(※2)LGBT当事者を対象にした全都道府県を対象とした大規模なアンケート調査を行った結果、「周囲の偏見や差別を恐れ、家族へのカミングアウトさえもできない」のような意見が多数見られました。

LGBTの存在は、少しずつ認識されつつありますが、まだまだ日本社会においては、身近なものではなく、テレビの世界の話と思われがちです。

実は、国内全体で、性的マイノリティの人々は約800万人いると言われています。その割合は13人に1人と言われ、佐藤さん、高橋さん、田中さんといった苗字の人々と同じくらいの割合です。

画像 13人に1人がLGBT

もし職場で同僚や上司、部下、面接者にLGBTであることをカミンクアウト (※第3者へ自身の性自認や性指向の告白行為 )をされた場合、あなたはどのように向き合いますか?LGBTの人も働きやすい環境を作る上でどんな制度や方針が必要でしょうか?

気になる企業の人事の方のお悩みに、同じ人事の視点から弊社のLGBTの人事部長がセミナーを開催いたします。(詳細はページ下部に記載しております。)

<参考>
※1 2016年8月25日の連合の最新調査
※2 NHK LGBT当事者アンケート調査

 

なぜ企業として人事制度の中にLGBTへの配慮を行うのか?

企業がLGBTへの配慮、サービス対応を進めることで、企業イメージの向上、暮らしやすい社会を実現するだけでなく、新規市場開拓による収益増加や、顧客満足度の向上などの経済効果をもたらす面でも今注目を浴びています。
NHKが実施した、カミングアウト先の割合を示した調査では、職場へのカミングアウト割合は40%でした。友人は80%とされている中で、半分に至りません。

画像 カミングアウトの割合、職場に対しては友人の二分の一

これらの知識や理解の浸透不足によって、離職に繋がる可能性も高いです。正しいモラルを身につけることがLGBT社員の離職防止や優秀な社員採用に繋がります。

また、LGBTをはじめとする多様な人材を尊重することは、国際的な競争力が求められている今の時代においては、必要不可欠です。

画像 企業においてLGBTの人権尊重・差別禁止の方針の策定など、なんらかの取り組みを行っているとしたのは839社中146社

様々な価値観や働き方を取り入れることで、社員や顧客の信用を得ることができ、新たなビジネスにもつながります。すべての従業員が自分の能力を最大限に発揮して働ける環境であれば、異なる価値観や視点の違いから相乗効果が生まれます。その結果、環境変化への柔軟な対応や新規事業の創造や、企業価値を高めることに繋がります。

 

LGBTの方が職場で困りやすいこと

LGBTの方々は、設備の使い方(例:更衣室、制服、トイレの使用)顧客対応や不理解な職場への対応としての移動・配置(例:職場における言動)エントリーシートの性別記入欄など、人事労務分野における各場面において、困っています。
しかしこれらはあくまでも、上記であげた問題はほんの一例にしか過ぎません。
実際にセミナーの中では、他社ではどのような取り組みを行い、どのような効果ができているのかを、年間100本以上の研修、講演、コンサルティングも行っている講師兼人事担当者による最新の情報をわかりやすくお届けします。

 

LGBT対応セミナーを開催!

このたび、30名様限定で、LGBT対応セミナーを開催いたします。
LGBTの人たちが抱えやすい悩みや不安を知り、必要な配慮を学ぶことで、LGBTだからといって特別扱いも過剰な対応をしたりするのではなく、多様な方々に対しての働きやすい職場つくりに繋がります。ぜひ奮ってご参加ください!

▼セミナー日程
2/24(金)14:00~16:00@大阪府立男女共同参画・青少年センター ドーンセンター
3/1(水)16:00~18:00@アットビジネスセンター池袋駅前別館707

▼参加料
3,000円(当日現金払いでお願いします)

▼申込みはこちらから:https://goo.gl/1LhJWa

▼講師紹介

写真 人事部長 堀川

堀川歩

心は男、体は女として生を授かる。高校卒業後は陸上自衛隊に入隊。任期満了後はLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の人々の総合サポート事業を個人で立ち上げる。現在は結婚式場や宿泊施設などにおけるLGBT対応のマナー研修などを中心に、幅広い業種業界において年間100回以上講演や研修を行っている。2015年LGBT対応のコンサルティングを手がけた結婚式場が、「日刊ゲンダイ」で特集され注目される。職場における「LGBTの理解と対応策」や「理解していない社員と共生するための対応」の短期的な対策について、「LGBTを理解し共生するための組織風土づくり」の長期的な対策について、LGBT当事者で人事部長という立場から、詳しくお伝えしていきます。

皆様のご参加、お待ちしております!