株式会社ミライロの垣内俊哉です。
この度、日本財団DIVERSITY IN THE ARTS企画展「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」のユニバーサルデザイン化に協力しました。
日本財団DIVERSITY IN THE ARTS企画展「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」とは?
2017年10月13日から10月31日まで、東京都の表参道にある「スパイラルガーデン」で開催される、アート展のことです。
障害のある方を含む22名のアーティストの作品が出展される他、資料や模型の展示、ワークショップなども開催される予定です。
多様性と新たな価値観に出会えるアート展となっています。
高齢者や障害者、みんなが居心地の良い展覧会
ミュージアム・オブ・トゥギャザーでは、高齢者や障害者など、どんな人も安心して訪れることができる画期的な工夫を行っています。
まず、会場はバリアフリー設備が整っています。
多目的トイレ(スパイラル2F)と、授乳室(スパイラル6F)を備えています。
また、何か困った時にはお手伝いできるスタッフが常駐している「ウェルカムポイント」という総合案内カウンターがあります。
足腰の不自由な方、聴覚や視覚に障害のある方など、さまざまなニーズを持つ方を想定し、スタッフの皆さんにはユニバーサルマナーの研修を受けていただきました。
視覚に障害のある方にも会場構成を把握してもらえるよう、触ることのできる「会場の立体模型」を用意しています。
出展作品の説明を音声で聴くことができる「オーディオディスクリプション」の利用も可能です。ご自分のスマートフォンやタブレットでダウンロードして聴くことができるほか、機材の貸出も行っています。
日本ではめずらしい「クワイエットルーム」
発達障害のある方、精神障害のある方、知的障害のある方の中には、騒がしい空間や人混みが苦手な方もいます。
展示ブース内では、静かに過ごすことのできる「クワイエットルーム」が設けられています。気分が悪くなった時や、落ち着きたい時にはどなたでも利用できます。
また「クワイエットアワー」という特別な鑑賞時間があります。これはイギリスのスーパーマーケットなどでは導入例がありますが、日本ではめずらしい取組みです。
できる限り会場の音響と照明を下げ、入場者を限定することで、通常よりも静かな環境で鑑賞することができます。
「環境」と「時間」をそれぞれ工夫することによって、同じ場所と設備で、多様な方が快適で過ごせる空間を実現しています。
さまざまな視点と出会えるワークショップ
ミュージアム・オブ・トゥギャザーでは、いくつかのワークショップがあります。
聞こえない人とつくる「対話」をテーマにしたワークショップでは、音声・手話・筆談などさまざまなコミュニケーション方法で展覧会の感想を言い合うことができます。
その他、視覚障害者とのワークショップ、知的障害者・精神障害者・発達障害者とのワークショップなど、多様な価値観に触れながら展覧会を楽しめるワークショップが予定されています。
「Bmaps」で、会場周辺のバリアフリー情報を提供中
当日、会場ではこのようなマップをお配りしています。
会場周辺のバリアフリーなレストランやカフェを紹介しています。
こちらの店舗は、私たちとCANPANセンターが運営しているバリアフリー情報共有アプリ「Bmaps」に登録されているスポットです。
9月24日に、障害のある方や学生さんなどを含むボランティアの皆さんと一緒に、店舗のバリアフリー調査と情報の登録を行いました。
ミュージアム・オブ・トゥギャザーが終わった後も、友人や家族と余韻に浸って楽しむお時間を持っていただければ、とても嬉しく思います。
■展覧会情報
日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 企画展
ミュージアム・オブ・トゥギャザー
開催期間;2017年10月13日(金)〜10月31日(火)
開催時間:11:00〜20:00 ※10月13日は18:00まで
入場料:無料
会場:スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
地下鉄各線「表参道」駅 B1・B3出口すぐ