ミライロ・アーキテクチャーは「環境面」におけるユニバーサルデザインを推進するためのソリューションです。
主に、今あるバリアを取り除く「調査」と新しいバリアをつくらない「監修」のサービスを提供しています。
本日はその内容について、ご紹介します。
施設改善に向けた調査
多様な方々が利用しやすい施設づくりの第一歩として、既存施設の現況を把握するための調査を行っています。
調査では、障害当事者モニターや弊社調査員が現地に伺い、各種設備の状況や利用のしやすさを確認します。
調査で確認するポイントは、利用者のニーズに応じて、車いすユーザー、視覚障害者、聴覚障害者等、多岐に渡ります。調査において、例えばこのような課題が挙がります。
「低いカウンターが設けられているが、足元に空間が無く、車いすで近づきづらい」
「点字ブロックは敷設されているが、その視認性が低いために、見つけることができない」
いずれも、障害のある当事者の視点では、不便を感じるケースです。
調査では、こういった課題とされる点に加えて、良い点も抽出します。
スパイラルアップを図っていただくための基礎資料となるよう報告書を納品させていただきます。

設計・改修の監修
新規に計画される施設や改修を予定している施設について、対象施設に応じたユニバーサルデザインの視点で図面の監修を行います。
一般的な建物に共通する出入口やトイレ等の設備であればバリアフリーの基準が設けられていますが、食堂や教室といった各施設特有の設備にはそういった基準が無かったり、また基準があってもどこまで対応したら良いか判断に迷ったりするケースが存在します。
そうした箇所について、障害のある当事者の視点からすべての方々が利用しやすくなるよう、優先順位をつけながら監修を行っています。
計画時からユニバーサルデザインの視点を入れていただき、はじめからバリアを作らないことは、利用者の門戸を広げるばかりか、後々の改修費用や問合せ数を減らす等の管理コストの削減にも繋がります。
また、ユニバーサルデザインの観点を計画に反映していただく上で、課題に上がるのが意匠性との兼ね合いです。
障害の有無や国籍・性別等を問わず、インクルーシブな空間をつくることは、その空間を豊かにするものだと考え、私たちは意匠性とユニバーサルデザインの両立を目指しています。

まとめ
以上、ミライロ・アーキテクチャーの障害のある当事者視点を大切にした「調査」と「監修」についてご紹介しました。
環境面の改善と聞くと、どうしても「改修」や「費用がかかる」イメージをお持ちの方もいると思いますが、少しの配慮で大きな利便性に繋がることもあります。
私たちミライロは、環境面の他に意識面や情報面のユニバーサルデザインを取り入れた、多面的な空間づくりのコンサルティングを行っています。
ぜひ、お気軽にお問合せください。
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